JR西日本は、2022年3月12日のダイヤ改正で、きのくに線(紀勢本線)のダイヤを見直すと発表。和歌山~御坊間で運転区間短縮など行うとともに、現行の和歌山発御坊行の最終列車を変更する。阪和線の紀州路快速が普通列車となってきのくに線へ乗り入れ、御坊駅まで運転される。
紀州路快速は大阪環状線・阪和線を走り、日根野駅まで関空快速と併結運転を行う(一部列車を除く)。紀州路快速の大半は和歌山駅発着だが、和歌山駅からきのくに線へ乗り入れる列車もあり、現在は平日朝に京橋発海南行1本と天王寺発湯浅行1本、紀伊田辺発京橋行1本と海南発京橋行1本を設定。いずれもきのくに線内は普通列車として運転される。土休日の朝にも紀伊田辺発京橋行1本が設定され、和歌山駅まで快速、和歌山駅から紀州路快速として運転されている。
ダイヤ改正後、新たに平日・土休日の夜間にも、きのくに線へ乗り入れる紀州路快速が設定される。京橋駅を21時29分に発車する関空快速(現在は併結運転なし)を紀州路快速との併結運転に変更し、日根野駅で切離し作業を行う。日根野駅を発車した紀州路快速は、阪和線の各駅に停車し、和歌山駅に23時15分に到着。和歌山駅から普通列車となって23時31分に発車し、きのくに線の最終列車として運転され、終点の御坊駅に0時31分に到着する。大阪市内および阪和線沿線から和歌山駅以南のきのくに線各駅へ、乗換えなしで利用できる列車となる。
和歌山~御坊間では、他にも日中時間帯を中心としたダイヤの見直しが行われる。平日の上下計19本、土休日の上下計17本において運転区間を短縮するほか、平日・土休日ともに1本を運転取りやめとし、1本を増便する。ダイヤ改正後の箕島~御坊間では、朝夕の通勤時間帯を除き、おおむね1時間あたり1本の運転になるとのこと。