アクアは3月4日、プロダクトデザイナーの深澤直人氏がデザインに参加した薄型冷凍冷蔵庫「TZ」シリーズの2022年モデル(全6モデル)を発表した。発売日は3月18日。

  • TZシリーズのSpecial Edition「AQR-TZA42M」(420Lタイプ)

  • TZシリーズのSpecial Edition「AQR-TZA51M」(512Lタイプ)

マイクロオゾン除菌とツインLED野菜ルームの機能を備えた「Special Edition」のAQR-TZAと、スタンダードなAQR-TZの2タイプで、それぞれ定格内容積が512Lと420Lのモデルを用意する。本体カラーはAQR-TZAがダークシルバーの1色。AQR-TZがサテンシルバーとダークウッドブラウンの2色。

推定市場価格は、Special Editionの512Lタイプ「AQR-TZA51M」が330,000円、420Lタイプ「AQR-TZA42M」が308,000円。スタンダードの512Lタイプ「AQR-TZ51M」が319,000円、420Lタイプ「AQR-TZ42M」が297,000円。

  • スタンダードシリーズのAQR-TZ42M(420Lタイプ)、サテンシルバーとダークウッドブラウン

  • スタンダードシリーズのAQR-TZ51M(512Lタイプ)、サテンシルバーとダークウッドブラウン

2022年モデルのTZシリーズでは、冷蔵室でも野菜室と同等の鮮度保持が可能な「ラップなしフレッシュ野菜ケース」を搭載した。これは2021年モデルまでのユーザーの約23%が、野菜室容量の拡大を要望しているという調査結果を受けたものだ。

ラップなしフレッシュ野菜ケースは、冷蔵室の中に入れて使う透明のケース。野菜を最長で2週間、鮮度を保ったまま収納できる。ケースの上ぶた裏には、TZシリーズの旬鮮野菜ルームと同じHCS-V(Humidity Control System-Vegetable)フィルターを配置し、容器内の湿度を調整して使いかけの野菜や傷みやすい果物をラップなしでも新鮮に保つ。食品を個別にラップで包む手間がいらず、ケースは冷蔵室の棚に置けるので目に付いて使い忘れ防止にもなる。

  • ラップなしフレッシュ野菜ケース。左側が4Lケース、右側で2つ重なっているのが2Lケース×2個

  • ラップなしフレッシュ野菜ケースの収納イメージ(冷蔵室)

アクアの実施した試験によれば、ニンジン1本を14日間保存した場合の水分残存率は、従来の野菜室が54.4%のところ、フレッシュ野菜ケースを利用すると96.3%だったという(AQR-TZ51Mのフレッシュ野菜ケースと、2019年モデルAQR-SV38Jの野菜室で試験)。

  • ニンジンでの鮮度保持効果の比較

容量512Lタイプでは、ラップなしフレッシュ野菜ケースの4Lケース×1個と2Lケース×2個が付属。容量420Lタイプでは、4Lケース×1個、2Lケース×1個が付属する。利用時の野菜収納容量は、512Lタイプの場合で26Lが34Lになり、420Lタイプでは25Lが31Lとなる。

深澤直人氏がデザインを手がけたTZシリーズは、冷蔵庫には珍しい4ドアを採用し、クラス最薄(アクア調べ)の奥行き635mmという設計。最上段の奥まで手が届きやすく、カップボードや食器棚との面も簡単にそろえられる。下段の冷凍室は両開きドアを開けると、引き出して収納する6ボックスに分割。上段には約-30℃で一気に冷凍する「クイック冷凍」機能を備える。

  • 奥行きが短いので奥まで手が届きやすい

  • 大容量の冷凍室は6ボックスで、冷凍食品を整理して入れられる

512Lタイプの本体サイズはW830×D635×H1,850mm、重さは135kg。各室の容積は、冷蔵室が332L、冷凍室が180L。食品収納スペースの目安は、冷蔵室が250L(うち、チルドルームが18L、内野菜室が26L)、冷凍室が116L。AQR-TZAの冷蔵室内食品収納スペースは、野菜スタンド利用時は249L。

420Lタイプの本体サイズはW700×D635×H1,850mm、重さは122kg。各室の容積は冷蔵室が274L、冷凍室が146L。食品収納スペースの目安は、冷蔵室が203L(うち、チルドルームが10L、内野菜室が25L)、冷凍室が91L。AQR-TZAの冷蔵室内食品収納スペースは、野菜スタンド利用時は202L。