毎日の仕事はなんとかこなせていても、「自分は仕事が遅いのではないか」と考え自信を失ってしまうことがあります。もちろん、仕事のペースは人それぞれですが、できれば仕事を早くこなせるようになりたいと考える方が多いでしょう。ここでは仕事が遅い人の特徴をご紹介するとともに、改善策を考えていきましょう。
仕事が遅い人の特徴とは
単に仕事が遅いといっても置かれている状況は異なりますし、仕事のスピード感はそれぞれ差があります。自分の感覚として仕事が遅いと感じているのか、周囲から仕事が遅いと指摘されるのかによっても違います。しかし、一般的に仕事が遅い人にはいくつかの共通点があるといわれています。ここでは仕事が遅い人の特徴をいくつかのポイントにわけてご紹介します。
時間を区切らずに仕事をする
時間を区切らずダラダラ仕事をしてしまうという点は、多くの仕事が遅い人に共通するといわれています。「何時までに仕事を終わらせる」といった目標もなく、ダラダラと仕事を続けると、本来であればその日の内に終える仕事を翌日以降に持ち越してしまうことがあります。
また、時間を区切らずに長時間にわたって同じ作業を続けると、疲労で効率が下がってしまいます。結果として、仕事が遅くなるのです。
時間を区切れないということは、スケジュールを管理できていないことを表しています。仕事に優先順位をつけてスケジュールを組めていないことでさらに効率が下がり、仕事が遅くなってしまうのです。
完璧に仕上げようとしすぎる
仕事を完璧に仕上げようとするという姿勢は、悪いことではありません。しかし、完璧を求めるあまり作業が非効率になって、結果として仕事が遅くなるケースがあります。
仕事のスピードや効率を考えると、完璧を求めるのではなく、ある程度妥協しなければならないシチュエーションもあります。そこで「妥協してもいい点」と「完璧に仕上げなければならない点」を分けて考える必要があるのです。その見極めができずにすべてを完璧に仕上げようとすると、仕事が遅くなってしまいがちです。
人にうまく頼れない
人にうまく頼ることができないという点も仕事が遅い人に共通します。もちろん、最初から人に頼ってばかりなのはNGです。しかし、自分だけでは解決できない問題を一人で抱え込んでしまうと仕事が進まなくなります。一人でどれだけ考えても結論が出ない、解決できないのであれば人にうまく頼ることも大切です。
特にチームの一員として仕事をしている場合、人に頼ることができずに作業がストップするとチーム全体の作業効率が下がってしまいます。つまり、人に頼ることで一時的に他の人の時間を使ってしまったとしても、チーム全体のことを考えるとそちらの方が効率的であるケースも多いのです。
効率を考えることができない
目の前のタスクを単にこなすことばかりを考えて、長期的な業務効率を考慮できないと仕事が遅くなりがちです。仕事をこなすことは当たり前であり、その上で効率を考えて生産性を高めるという意識を持つことが大切です。
特に、今日では多くの企業で合理化が進められており、あらゆる作業の効率化が求められています。そのような環境の中で効率を考えることができないと、作業はしていても「仕事が遅い人」と判断されてしまうのです。
「仕事が遅い」という悩みを改善する方法
上記の仕事が遅い人の特徴にいくつか当てはまっているのであれば、改善していく必要があります。しかし具体的にどうすればいいのかわからず悩んでいる方も多いでしょう。ここでは仕事が遅いことを改善する方法をご紹介します。
うまく人に頼る
「相手に迷惑をかけてしまうかもしれない」といった考えから、人に頼ることができないという方も多いでしょう。しかし、先述したように、仕事を一人で抱え込んで作業が停滞すると逆にチーム全体に迷惑をかけてしまう恐れがあります。
そこで、自分の力で解決できない問題や結論が出せないものについては、うまく人に頼ることも大切です。人に頼るのはネガティブなことではなく、円滑なコミュニケーションの一部であると考えるようにしましょう。
完璧主義をやめる
すべてを完璧にこなそうとするのではなく、妥協していい部分を見極められるようになりましょう。妥協するというとネガティブなイメージを抱いてしまうかもしれませんが、必要以上に完璧を目指し時間をかけてしまうと、仕事の効率が落ちてしまいます。そこで、完璧主義をやめて適切な妥協点を見つけることが大切なのです。
また、最終的に完璧を目指すにしても、まずはある程度妥協しつつ一旦形にすることを意識してみるのも大切です。その上でさらにブラッシュアップしていけば、同じように完璧に仕上げるにしても、より効率を高められるでしょう。
優先順位をつけて仕事をする
複数のタスクを抱えているのであれば、優先順位をつけることを意識しましょう。重要な仕事から順番にこなしていくことによって、締め切りが近い仕事を後回しにしてしまうといった失敗を防止できます。さらに、スケジュール管理もしやすくなるため、仕事全体の効率化にも繋がるでしょう。
優先順位をつけることは、複数の仕事を同時進行で行う上で非常に大切なポイントのひとつです。
時間を区切る
時間を細かく区切って目標を立てながら仕事をこなしていくことも大切です。目標もなくダラダラ仕事をしてしまうことを防止できるだけでなく、仕事の進捗状況を確認しやすくなるのでスケジュール管理も楽になります。
時間を区切って適度に休憩し頭を切り替えれば、疲労やストレスを軽減できるというメリットもあります。長時間の仕事による疲労やストレスはミスを招くだけでなく、作業効率を下げてしまいますので要注意です。
仕事の効率を考える
仕事をこなすだけでなく、常に効率・生産性を考えることも重要です。「最終的に締め切りまでに仕事を終えればいい」と考えるのではなく、より効率的に仕事を進める方法を模索していくうちに、仕事が速くなり、短い時間で大きな成果を得られるようになるでしょう。
また、効率アップできれば時間的にも精神的にも余裕を持てるようになり、仕事のクオリティ向上にもつながりやすくなります。
無駄な仕事を省略する
前述の効率と関連していますが、無駄な仕事は省略するよう意識しましょう。毎日のルーチンワークとして当たり前に行っている作業であっても、中には無駄なものが紛れているかもしれません。以前までは必須だった業務でも、オートメーション化やシステムの導入、制度の変更などによって不要になることも少なくありません。定期的に毎日の作業内容を見直して、不要なものがあれば省略していきましょう。
仕事に時間がかかる理由を分析する
仕事に時間がかかると感じている、あるいは周囲から指摘されるのであれば、その理由を分析しましょう。特に周囲の人より仕事が遅いようであれば、何かしらの原因が自分にあるはずです。非効率な方法で作業していることがわかれば改善策を立てられますし、余計な仕事をしていることがわかれば今後は省略できます。
いずれにしても理由がわからなければ改善できないので、しっかりと理由を分析しましょう。
仕事のスキルを高める努力をする
単純にスキル不足により仕事が遅いというケースもあります。自ら勉強し経験を積み、高いスキルを持っている人から学ぶことで、スキルを高める努力をすることが大切です。
仕事環境の改善
周りの環境が仕事が遅い原因となっているケースもあります。ちょっとしたストレスが、仕事に集中できない原因となっているかもしれません。ストレスなく仕事ができる環境作りを意識しましょう。
例えば、デスク周りを整理するだけでも、必要な書類や資料、道具などを素早く取り出せるようになり、仕事のストレスを軽減することが可能です。
仕事が遅い人を卒業して効率的に仕事をこなそう
今回ご紹介した通り、仕事が遅い人にはいくつかの共通点があります。自分に当てはまるのであれば、改善して「仕事が遅い人」を卒業しましょう。仕事を早くこなせるようになれば、時間的にも精神的にも余裕を持ち、仕事のクオリティを高められます。そして、周囲の評価アップにもつながることでしょう。