『ZIP!』ドラマ勝ち取った西岡星汰、オーディションで成長を実感「足りない部分がたくさんあった」

日本テレビ系情報番組『ZIP!』(毎週月～金曜5:50～)で放送されているドラマ『サヨウナラのその前に Fantastic 31 Days』(7:50頃 ※全23話)。隕石衝突による地球最後の31日間を、月曜から金曜まで曜日ごとに視点を入れ替えて描き、5人の主役がリレー形式で紡ぐ作品だが、この“月曜日の主役”を演じるのが、視聴者投票オーディションで選ばれた俳優の西岡星汰だ。

1月30日にオーディションの結果が発表されると、その日のうちに台本の読み合わせ、衣装合わせを行い、翌31日は朝から『ZIP!』に生出演し、キービジュアルのスチール撮影をこなし、このインタビューを受けるという怒涛のスケジュール。「相当濃い2日間です」と驚きながら、オーディションを通して実感した自身の成長や、俳優を志したきっかけ、将来の目標などを語ってくれた――。

• 『サヨウナラのその前に Fantastic 31 Days』に出演する西岡星汰　撮影：蔦野裕

■母親から「感謝の気持ちを忘れずに」

今回のオーディション結果を聞いたときの心境を「投票してくださった皆さんのおかげなので、最初は本当に感謝の気持ちであふれました」と振り返る西岡。その発表のために『ZIP!』に生出演すると大量のメッセージが届き、「母親に結果を電話したら泣いて喜んでくれて、『たくさんの人に協力してもらったんだから、感謝の気持ちを忘れずにやっていきなさい』と言ってくれました」と明かす。

番組でその様子が公開されるという異例のオーディションだったが、「カメラがたくさんある中でやるのは今まで経験がなかったので、“見られてるからもっと頑張らないと”という刺激にもなって、いいプレッシャーになっていました」と回想。SNSでは投票の呼びかけを行い、集まってきた応援メッセージを見て、「本当に頑張ろうと思いました」と力になった。

また、一次選考を突破した5人でエチュード(＝即興劇)を演じたのもオーディションでは初めてのことだったそうで、「みんなすごく絡みやすくて、良い関係を築けたので、みんなの思いを背負う気持ちもあります」と意識。最終選考では、今作で用意される役の実際のシーンの演技を鈴木勇馬監督とブラッシュアップするという形式がとられるなど、結果が出る前から今回の「佐藤開」という役に深く向き合うことができた。

こうした経験を積んできただけに、「(オーディションの序盤の映像を)見返すと自分の足りない部分がたくさんあったのが分かります。でも、演出の方のアドバイスや他の参加者の姿勢を見て、いろいろ工夫ができたり、良いところをたくさん盗めました」と、成長を実感したようだ。

■目標は海外進出「憧れていたハリウッドの映画に」

幼少期から映画が好きで、小学2年生で見た映画『アベンジャーズ』をきっかけに、マーベル作品のファンに。「小さい頃は身長も高くなくて、ぽっちゃりしていて、容姿にも興味がなかったので、最初は映画を作る側になりたかったんです」というが、中学在学中に身長が30cmも伸び、高校1年生のときに兄と姉が「男子高生ミスターコン」にエントリー。

その選考を進み、ファイナリスト期間で演技レッスンを受けた際、「人生で初めての演技だったのですが、純粋に演じることがすごく楽しくて。同時にすごく難しいことだというのも学んで、もっともっと深く知りたいと思うようになりました」と俳優を志した。

原点がマーベルということもあり、将来の夢は海外進出。「やっぱり外国だと規模感がすごくて、最大の目標は大きいものを持ちたかったので、小さい頃から憧れていたハリウッドの映画に出たいと思いました」と目を輝かせる。

■役を通じて殻を破りたい「新たな一面を」

今作の見どころを聞くと、「自分が演じる開は、感情的になりやすくて、最初は不信感があるキャラクターかもしれないですが、よく見ていただけると引きこもっていた分、他者とのコミュニケーションが苦手で、それでも自分の思いを上手く伝えようとする姿がすごく愛すべき部分だと思います」とアピール。

引きこもりでありながら、自尊心と承認欲求が強いというキャラクターに対して、「僕も表には出さないんですが、内には自信を持たなければという気持ちがあるので、そういうところは少し似ているかもしれません。でも、それを感情や言葉に出すということが自分は苦手なので、見習わないといけないなと思います」と語る。

それを踏まえ、「自分とは性格が違う部分が多いので、殻を破ってこの撮影期間で新たな一面をさらけ出せるように頑張りたいと思います」と意欲を示した。

スタイリスト／小林祥子
ヘアメイク／荒井智美