日本テレビ系料理番組『キユーピー3分クッキング』(毎週月~土曜11:45~ ※一部地域除く)の講師を務めてきた石原洋子氏が、11日の放送で卒業する。
2007年4月2日の初出演以来、15年間にわたり約1,000以上ものレシピを紹介してきた石原氏。次週7~11日の放送で、15年にわたって出演してきた『3分クッキング』を卒業することになった。
コメントは、以下の通り。
――15年間出演してきた中で、一番思い出に残っているレシピはありますか?
それぞれに思い入れはありますが、簡単なものから手の込んだものまでいろいろ作りました。(『キユーピー3分クッキング』で)一番初めに紹介したレシピ「肉じゃが」は試行錯誤しました。レシピを仕上げていくまでには何回か試作品を作り、自分の思う味にたどりつくまで頑張りました。
最近は増えてきましたが、オーブンではなくフライパンで調理する「ローストビーフ」のレシピを考案した際には、(昔の『キユーピー3分クッキング』は生放送のように)1本撮りだったので、調理過程による400gから600gの牛の塊肉を10本近く用意したことがとっても印象に残っています。
生田スタジオで収録した際は、「おから煮」のレシピなのに「おから」を持ってくるのを忘れてしまって。その当時、生田スタジオの近くに中々おからが売っていなくて、大変でした。
「フレンチトースト」を紹介した際には、焼き上がって膨らんだ一番いい状態をお見せしたくて、アシスタントさん含めて3人並んで順番に調理しました。
――レシピ考案の際に心がけていたことはありますか?
視聴者の皆さんがおいしく再現できるレシピをいつも心がけてメニューを考えてきました。私は普通に作れるけれど、普段あまり料理をなさらない人が、どこの家にもある調理器具を使い簡単に調理できるようにと思っています。家族の健康を考え、手作りをしたいと思っている方が簡単にチャレンジできるレシピを心掛けています。
――番組卒業に当たり。
15年は、あっという間というわけじゃないけれど、最後を迎えて、あぁもう15年たってしまったんだなという感じです。視聴者の皆さまを始め、皆様に支えられて、卒業を迎えられましたことを有難く思っています。歴史のある長寿番組『キユーピー3分クッキング』に、視聴者という立場から、出演者になるなんて思ってもいませんでした。自分のお料理を紹介することが出来て、一生の宝になりました。
本当に多くの勉強をさせていただきました。一番おいしいものが出来るようにレシピ追求を努めてきたので、ここまでこれたこと感謝しています。宝だと思います。
家で主人(ホテルオークラ元総料理長)に塩加減を微調整した試作品を食べてもらったんですが、何を食べても「いいんじゃない」って答えるんです。「塩加減が違うんだけど差が分かった?」と聞いたら「同じ気がする」って。「もー役に立たないわねー!」って(笑)。そんな毎日でした。