ローランドは、BOSSブランドよりカラー・タッチ・ディスプレイを採用したギター/ベース用マルチ・エフェクター「GX-100」を2022年3月26日に発売する。市場想定価格は69,850円前後。
「GX-100」は、タッチ操作対応のカラー・ディスプレイを搭載したギター/ベース用マルチ・エフェクター。伝統的なノブコントローラーも採用しており、エフェクト・チェインの構成からパラメーターの微調整まで、直感的な操作が行える。サウンド面ではフラッグシップ・モデルである「GT-1000」譲りの「AIRD」プリアンプを内蔵し、真空管アンプさながらのダイナミックなサウンドと弾き心地を再現。アンプサウンドは150種類を超える内蔵エフェクトとの組み合わせが可能だ。フットスイッチによるリアルタイムでの音色コントロールや、オーディオ・インターフェイス機能によるレコーディングにも対応。別売りのBluetoothアダプターを使用すれば、スマートフォンとのワイヤレス接続が可能で、エディター・アプリを使用した音作りや、スマートフォンの楽曲をストリーミング再生しながらの練習も楽しめる。
前述の「AIRD(Augmented Impulse Response Dynamics)」テクノロジーは、アンプを構成するプリアンプやパワー・アンプ、電源トランス、スピーカー・キャビネットなどのコンポーネント間で起きる「相互作用」を忠実に再現し、真空管アンプ特有のダイナミックなサウンドと弾き心地をアンプやPAといった出力環境を問わず、再生することができる技術で、これにより、真空管アンプのダイナミックなサウンドとレスポンスを再現している。「GX-100」では、ギター用、ベース用合わせて23種類のプリアンプを内蔵し、クラシックなタイプからBOSSのオリジナル・アンプまで、幅広いサウンドを演出できる。プリアンプは2種類の同時使用ができ、それぞれのアンプを切り替えて演奏したり、ミックスして緻密な音作りを行える。
150種類を超えるエフェクトは、定番のオーバードライブ、ディストーションはもちろん、積極的な音作りが可能なリング・モジュレーターなども内蔵。ベース用に専用設計されたエフェクトも多数搭載している。自由に割り当てができるエフェクト・チェインでは、最大15種類のエフェクトを同時使用できる。リバーブやディレイなどの残響/反響系エフェクトは、効果をオフにした時に残響音のみを残すキャリー・オーバーにも対応し、プログラムの切り替え時も自然に音をつなげられる。作成したセッティングは本体内に200種類まで保存可能。また、SEND/RETURN端子を装備しているので、手持ちのエフェクターと組み合わせて使えるようになっている。
オーディオ・インターフェイス機能では、本格的なレコーディングにも対応。専用アプリ「BOSS TONE STUDIO (macOS/Windows/iOS/Android対応)」では、パソコンやスマートフォン上での音作りや音色データの管理を行える。また、別売りのBluetoothオーディオMIDIデュアルアダプター「BT-DUAL」を装着すれば、ワイヤレス接続したスマートフォンで音作りをしたり、楽曲のストリーミング再生をしたりといったことも可能となる。
サイズはW460×H73×D193mm。質量は3.5kg。本体のほか、ACアダプター(PSB-1U+ACコードセット)などが付属する。