テレビ朝日系スペシャルドラマ『津田梅子 ~お札になった留学生~』(5日21:00~)の新たな場面写真が4日に公開された。
日本初の女子留学生としてアメリカに渡り、ガールズパワーで女子教育の道を切り拓いた津田梅子(幼名・梅)の青春を描く大型スペシャルドラマ。結婚や仕事について悩む等身大の姿にもスポットを当てた「誰も知らない津田梅子」を広瀬すずが演じる。
1871年(明治4)年、日本初の女子留学生としてアメリカへと旅立った梅たち。そんな女子留学生を現地で手厚く支えたのが、のちに初代文部大臣となる森有礼(ディーン・フジオカ)。当時、森は初代駐米公使である“少弁務使”という立場にあり、彼女たちのホームステイ先を探すなど熱心にサポートしていた。その後、1885年の内閣制度の成立とともに第一次伊藤内閣のもと初代文部大臣に就任したが、留学中も帰国後も常に梅子の精神的支えとしてあり続けた人物だ。
ディーンが演じた日本の歴史上の人物といえばNHK連続テレビ小説『あさが来た』(15年)、NHK大河ドラマ『青天を衝け』(21年)での“五代友厚”役が有名だが、実は森は五代と同じ薩摩藩出身。五代の引率のもと幕末に“薩摩藩第一次英国留学生”、いわゆる“薩摩スチューデント”としてイギリスに留学したという深い縁がある。
本作では『青天を衝け』の五代よりも大きなヒゲをたくわえ、タイプの異なるスマートな明治の男・森を颯爽と表現。英語のセリフも流暢にこなすほか、鹿鳴館のシーンでは妻・常役の咲妃みゆをエスコートしながら燕尾服姿で華麗なダンスを披露する。ディーンは「時代の先を見据え、日本の未来の為に行動した方なのだという印象を受けました」と役どころを語り、本作について「現代の日本につながる歴史の流れを身近に感じさせてくれる作品になっていると思います」と手応えを見せた。
また、ヒゲ姿のビジュアルで話題を呼んでいるのが伊藤博文役の田中圭。初代内閣総理大臣で近代日本の礎を築いた元老として知られる伊藤だが、実は女性にモテモテだった一面もあり、本作では芸者たちと騒ぎながら帰宅する場面も。誰もが知る偉人の意外な一面を演じるにあたり、田中は「みなさんがイメージしている、偉人としての伊藤博文像にはない姿が登場するワンシーンがあり、どう演じようかなとずっとソワソワして、撮影前夜は眠れませんでした」と演技に挑んだ心境を吐露。また、視聴者へ向け「僕らが受け継いでいただかなくてはいけないものが数多く描かれているので、楽しみつつも何かを感じていただければ」と呼びかけた。