洋生菓子を製造・販売するモンテールはこのほど、「スーパー・コンビニエンスストア(以下コンビニ)の洋生菓子(以下スイーツ)」に関する経年変化をまとめた調査を発表した。
2007年より毎年行っているこの調査は、インターネットで16~64歳の男女約1,000人に実施。「スイーツを買う場所・理由」「スーパー・コンビニスイーツ 人気ランキング」「スーパー・コンビニでスイーツを買う・食べるシーン」などを聞いた。
スイーツを買う場所は「スーパー」が最多
スイーツを購入する場所は1位「スーパー」(60.4%)、2位「コンビニエンスストア」(53.3%)をはじめ、トップ5 は昨年同様の順位となり、「スーパー」は8年連続1位という結果になった。
例年同様、スイーツの購入には身近なスーパーやコンビニを選ぶ人が多いことが分かる一方、昨年より「スーパー」は7.1ポイント、「コンビニ」は5.1ポイント購入率が減少。代わりに2014年には4.2%であった「ドラッグストア」が、今年度は10.7%と過去最高の数値となった。ドラッグストアでも食料品などの取り扱いが多くなり、スイーツも購入できるようになっていることの影響が見られる。
「買う場所」で上位となったスーパーとコンビニのスイーツの魅力について聞いたところ、スーパーのスイーツの魅力は、1位「価格」(78.7%)、2位「味・おいしさ」(63.8%)で、スーパーのスイーツの「低価格でおいしい」ところが評価されている。また、スーパーならではの魅力といえる「品揃えの良さ」(22.5%)も5人に1人が評価した。
一方「コンビニ」のスイーツの魅力は、1位「味・おいしさ」(68.9%)、2位「手軽に買える」(50.4%)で、「おいしいスイーツが手軽に買える」ことが高評価の要因となっている。4位は「新商品が頻繁に出る」(26.5%)で、新商品のサイクルの早さに魅力を感じている人も多い。
スーパー・コンビニでスイーツを購入する頻度を聞いたところ、「月に1回以上」購入している人は66.8%(「ほぼ毎日」「週に3~4回程度」「週に1~2回程度」「月に1~2回程度」合計)で、約7割となった。昨年度の67.4%と比較すると、ほぼ横ばいの結果だ。
スーパー・コンビニで購入するスイーツに使う平均金額は、208円で昨年の202円から6円上昇。本項目の調査を開始した2009年以来、最高値だという。また男女別では、男性は204円、女性は211円で、初めて女性が使う平均金額が男性を上回る結果となった。
性年代別に見ると、スーパー・コンビニのスイーツに使う平均金額が一番高いのは女性20代(244円)、次いで女性30代(234円)でした。一方、3位には男性60代(227円)がランクインしており、スーパー・コンビニのスイーツが幅広い層に支持されていることがうかがえる。
スーパー・コンビニスイーツ人気ランキング、不動の1位2位は…
スーパー・コンビニでよく購入するスイーツは、1位「シュークリーム」(70.2%)が15年連続の首位を獲得。2位「プリン」(49.1%)も15年連続で2位となった。
男女別のランキングでもトップ2は同様で、全体3位「エクレア」(全体39.8%、男性42.5%、女性37.3%)は、男性のランキングで3位、女性のランキングでは4位。代わりに女性人気の3位となったのは「ロールケーキ」(女性39.0%)だった 。
性年代別に見ると、「シュークリーム」が圧倒的な人気を見せる中、女性10代のみ「プリン」(64.1%)が1位を獲得。また、「シュークリーム」は特に男性30代(80.9%)・40代(81.0%)から多くの支持を得ていることが分かった。
好きなスイーツの食感は「ふわふわ・ふんわり」「なめらかな・とろーり」に注目
魅力を感じるスイーツの食感を聞いてみると、「なめらかな」(39.5%)が7年連続の1位となった。
男性は2位「ふわふわ」(30.7%)が昨年8位から大幅ランクアップ。3位には「ふんわり」(29.2%)がランクインしており、「ふわふわ・ふんわり」食感が男性に注目されているようだ。
女性は2位「とろーり」(37.0%)が昨年9位からランクアップ。昨年1・2 位の「ふわふわ・ふんわり」と代わって「なめらかな・とろーり」食感が女性の人気を集めていることがわかる。
スイーツを食べる時間は男女別で違いが
スーパー・コンビニのスイーツを食べる場所については、97.0%が「自宅」と回答。2 位の「職場」(11.5%)は昨年に引き続き減少傾向で過去最低となり、コロナ禍の影響がうかがえる。
スーパー・コンビニのスイーツを食べる時間帯は「午後」(49.6%)が最も多く、次いで「夜」(39.3%)、「夕食時」(22.8%)。「夜」に食べる人の割合は2019年以降割合を伸ばしている。
男性は「夜」にスイーツを食べる割合が高い(男性:48.0%、女性:31.4%)一方、女性は「午後」にスイーツを食べる割合が高い(男性:43.3%、女性:55.2%)。また、女性の約4人に1人が「昼食時」にスイーツを食べる(男性:11.3%、女性:23.9%)ことが分かり、男女でスイーツを求める時間帯には違いが見られた。