アイドルグループ・SixTONESが、3月3日発売のエンタメ専門誌『日経エンタテインメント!』(日経BP)4月号の表紙に登場した。今号は、「エンタテインメントの未来」と題した創刊25周年記念号。メンバー6人が思い描く「アイドルとしてのキャリアデザイン」について語っている。

  • SixTONESが表紙を飾る『日経エンタテインメント!』2022年4月号

「何でもやること」が不文律であるがゆえ、軸足を定められないグループが少なくないアイドルの世界。そのなかで新しい波を感じさせ、デビュー2年にして早くも「自分たちらしさ」を見せているのがSixTONESだ。なぜ彼らはそうなれたのか。メンバーの発言やグループを取り巻く環境、楽曲面などからその理由を深く解剖。12ページにわたって特集している。

冒頭はまず、6人揃ってのトーク。現在全国ツアー中のライブ制作話を入り口に、「SixTONESらしさ」について話し進めるなか、「俺たちは系統としてはKAT-TUNっぽいと言われがちだった」とジェシー。京本大我は「そういう意味では、ジャニーズJr.時代から自分たちで付けた色でもあった」と“らしさ”のルーツをたどる。それが周りから「SixTONESっぽい」と言われるようになってきたのは、「楽曲面に助けられているところが大きい」と高地優吾。彼らの楽曲群にはスタッフとの密なコミュニケーションのもと、絶妙なバランスで配合されているメンバーの趣向がある。それが“らしさ”の源になっているようだ。

ソロインタビューでは、いい波に乗っている個人活動と、各々が思うSixTONES像について。最近は、ライブ演出や振り付けも自分たちでやるグループが増えているが、田中樹は「そういう意味で俺らは逆を行っているかもしれない。意見は出すけど、あくまでスタッフにお任せというスタンス」と言う。“僕自身の考え方”と前置きしつつ、「要望をしっかり言えているのなら、俺らはステージに集中したい。出せる能力が100だとしたら、別のことに20使うよりも、何かに100すべて出し切りたい」と仕事に対する信念を明かしている。

松村北斗は、待たれるSixTONESの音源デジタル解禁について複雑な心情を吐露。「なんだ、サブスクないんだ~で離れていってしまった人の実例を僕らはいくつも見てきた。でも一方で、CDという形で作品を持って残してほしいという思いもある」と、模索とともに歩む未来にグループを重ね合わせている。試行錯誤という点で、SNSとの付き合い方に言及しているのは森本慎太郎。「こうしたらもっとフォロワー数が伸びる、俺らを知ってもらえるということを常に考えてはいるけど、実現が難しいことも多い」と率直な感想を述べている。

活動に対するシリアスな話の一方で、日経エンタ! おなじみのライトな「プライベートトーク」も10問掲載。「家でどのくらい飲む?」、「お酒のあては?」、「目玉焼きの好みは?」といった質問から、メンバーの意外なこだわりを発見!?

また、評判が評判を呼んでいるライブツアー「Feel da CITY」の初日レポートも。さらに、2月にオープンしたソニーのバーチャルプロダクションスタジオ「清澄白河BASE」で行われた新曲「共鳴」撮影現場を紹介。最新鋭の映像制作について解説している。

誌面ではほかに、「次代を拓くパイオニアたち」として北村匠海、ちゃんみな、バカリズムのインタビュー、「変貌する日本の音楽シーン」というテーマでTAKUYA∞(UVERworld)×Ayase(YOASOBI)の対談、「メタバース最前線」などを掲載。エンタメの未来を探れる1冊になっている。