スカパーJSATは2月28日、「小学生のSDGs教育」に関する調査結果を発表した。同調査は2月3日~7日、全国の小学生の保護者1,000名を対象に、インターネットで実施した。
自身の小学生の子どもが関心を持っているSDGsについて尋ねたところ、「海の豊かさを守ろう」(23.8%)が最も多かった。次いで「貧困をなくそう」(20.6%)、「陸の豊かさも守ろう」(19.6%)となっている。「飢餓をゼロに」(17.6%)、「安全な水とトイレを世界中に」(15.7%)、「すべての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」(いずれも15.6%)も高く、小学生は環境問題や貧困、食料問題や衛生問題、健康問題、教育問題の解決といった目標に関心を寄せていることがわかった。
子どもに今後(または今後も)関心を持ってもらいたいSDGsを聞くと、31.8%が「すべての人に健康と福祉を」と答えた。次いで「海の豊かさを守ろう」(29.7%)、「貧困をなくそう」(29.3%)、「質の高い教育をみんなに」(27.9%)、「飢餓をゼロに」(26.2%)となっている。
家庭で取り組んでいるSDGsアクションについて尋ねたところ、64.3%が「ごみを正しく分別する」、63.7%が「マイバッグやマイボトルを持ち歩く」、57.5%が「電気を節約する」、56.5%が「水を節約する」と回答した。「エアコンを適正な温度で使う」(48.0%)や「食材は食べられる量を購入する」(47.8%)、「リサイクルやリユースをする」(36.1%)、「地元産の商品を買う」(23.4%)なども挙げられた。
居住エリア別にみると、近畿では「エアコンを適正な温度で使う」(61.8%)、中国・四国では「地元産の商品を買う」(35.7%)、「不揃い品や規格外の産品を購入する」(34.5%)が、他のエリアと比べて高かった。
子どもが環境問題に関心を持つためにはどのようなことが必要だと思うか尋ねると、「ごみの分別に協力させる」(39.6%)が最も高かった。次いで「節電や節水に協力させる」(38.0%)、「自分の持ち物を大切に使わせる」(37.8%)、「自然の中で遊ばせる」(31.2%)、「地球を知ることができる本を読ませる」(30.9%)、「地球を知ることができる映像を見せる」(29.3%)となっている。男女別にみると、いずれのアクションについても、男性と比べ女性のほうが高かった。
SDGsの達成に役立つと思う技術について聞くと、最も多い回答は「リサイクル技術」(44.5%)だった。2位は「エネルギー技術」(40.6%)、3位は「農業技術」(34.1%)、4位は「バイオテクノロジー」(32.4%)、5位は「漁業技術」(26.2%)となっている。男女・世代別にみると、20代男性では「ドローン技術」(23.8%)が他の層と比べて突出して高かった。