中国HONORは2月28日、スペイン・バルセルナで開催中の「MWC 2022 Barcerona」において、Snapdragon 8 Gen 1搭載のスマートフォン「HONOR Magic4 Pro」など2機種を発表した。2022年3月の発売を予定している。日本国内での発売については不明。
ファーウェイのサブブランドとして始まり、ファーウェイのスマートフォンビジネスの縮小をうけた売却・独立を経て、現在では1メーカーとしてスマートフォンの製造販売を行うHONORから発表された「HONOR Magic Pro」は、2021年12月に発表されたQualcommの最新SoCであるSnapdragon 8 Gen 1を搭載したハイエンドクラスのスマートフォンだ。
外観は、同社が「The Eye of Muse」と呼ぶ、背面の中央に大きくカメラユニットを配置したデザインで、IP68準拠のの防水・防塵性能を備える。
ディスプレイは6.81インチ。LTPO技術を使った有機EL液晶パネルで、1~120Hzの可変リフレッシュレート、タッチサンプリングレートは360Hz。最大輝度も1,000nitsを確保、DCP-P3にも対応している。
アウトカメラは5,000万画素のメインカメラ、5,000万画素の超広角カメラ、3.5倍光学ズームの6,400万画素望遠カメラという3眼構成。インカメラは1,200万画素+深度センサー。
セキュリティも強化される。Qualcomm/HONOR双方のTEE(Trusted Execution Environment)に対応し、独立したセキュリティチップを搭載。セキュリティのための国際規格であるCC EAL+5の認証を受けている。またプライバシーへの配慮として、他人がいる場所でも通話内容が聞こえないようにする「AI Privacy Call」という機能も導入した。
SoCは前述のとおりSnapdragon 8 Gen 1。GPUはHONORのTurbo Xを搭載する。バッテリ充電は100Wのワイヤレス充電が可能で、15分で50%の充電が可能だという。有線での充電も100W対応だ。OSはAndroid 12ベースのMagic UI 6.0。Magic UI 6.0はUIのカスタマイズなどともに、ゲームプレイのパフォーマンス改善にも寄与するという。
もう1機種の「HONOR Magic4」は、シリーズのスタンダードモデルという位置付け。こちらもカメラは3眼構成だが、望遠カメラは800万画素となり、インカメラの深度センサーも省略されている。ディスプレイは「Pro」と同じLTPO採用の有機ELで、SoCはSnapdragon 8 Gen 1、GPUはTurbo X。バッテリは4,800mAhで、66Wのワイヤレス充電に対応する。
「HONOR Magic4 Pro」の主な仕様は下記のとおり。
- カラー:シアン、ゴールド、ブラック
- OS:Magic UI 6.0(Android 12ベース)
- CPU:Snapdragon 8 Gen 1
- 内蔵メモリ:RAM 8GB/ROM 256GB
- ディスプレイ:6.81インチ OLED(1,312×2,848ドット)
- 通信方式:5G(NR)、4G(LTE TDD/LTE FDD)、3G(WCDMA)、2G(GSM)
- SIM:nanoSIM×2
- アウトカメラ:5,000万画素(広角、f/1.8)+5,000万画素(超広角、f/2.2)+6,400万画素(望遠、f/3.5、3.5倍光学ズーム、手ブレ補正機構)
- インカメラ:1,200万画素+深度センサー
- Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(2×2 MIMO)
- Bluetooth:バージョン5.2
- バッテリ容量:4,500mAh
- 防水/防塵:IP68
- 生体認証:指紋認証/顔認証
- その他の機能:NFC対応
- インタフェース:USB Type-C
- サイズ/重さ:H163.6×74.7×9.15mm、約215g