NTTドコモは3月1日、BMWが販売する電気自動車(EV)「iX」「i4」向けに、5GとコンシューマeSIMに対応したコネクテッドカーサービスの提供を開始した。
両車種には元々、「BMWコネクテッド・ドライブ」と呼ばれる、ナビやコンシェルジュサービスなどの車自体の通信機能のためのeSIMがプリセットされている。今回新たに、ユーザー自身が契約しているドコモ回線のeSIMを別途追加できるようになる。
新サービスは、すでにApple Watchなどで使われている「ワンナンバーサービス」の仕組みを利用しており、スマートフォンと同じ電話番号で発着信できる。料金プランもスマートフォンと共有するため、車内Wi-Fiでの大容量通信が可能になる。ドコモによれば、5GとコンシューマeSIMに対応した自動車向けサービスは国内初だという。
利用にあたっては、まずドコモのワンナンバーサービスを契約し、BMWのアプリまたはWebサイトからdアカウントとBMW IDの連携設定を行う。車両のオーナーに限らず、カーシェアなどで乗車する際にも利用できる。
なお、iXやi4に搭載されている通信モジュールはDSDA(デュアルスタンバイ・デュアルアクティブ)に対応しているため同時待受が可能で、既存のBMWコネクテッド・ドライブの各サービスを妨げず併用できる。今後発売される他の車種でも対応を予定している。