リクルートは2月28日、「東京23区の中古マンション価格相場が安い駅ランキング」を発表した。調査対象は、2021年10月~12月の間に「SUUMO」に11件以上の物件が掲載されていた東京23区内の駅。対象物件は、駅徒歩15分圏内、価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみ。
専有面積20平米以上~50平米未満の「シングル向け」ランキングでは、京成本線「お花茶屋駅」(価格相場1,999万円)が1位に。駅北側には真っすぐ延びる商店街、南側にもスーパーやドラッグストアがあるので、駅のどちら側に住んでも買い物には困らない環境。また、東京駅まで計約30分となかなかの好立地で、上野駅や秋葉原駅、神田駅を通勤で利用する人にとっても住まいの候補地になりそうなエリアとなっている。
2位は、東京メトロ千代田線「北綾瀬駅」(同2,339万5,000円)。2021年に複合商業施設が誕生。また、高架下を利用したスペースには商業施設が並んでいるほか、駅前では再開発が計画されているなど、今後、人気上昇と共に物件の価格相場も上がる可能性も。
3位には、JR総武線快速「新小岩駅」(同2,365万円)がランクイン。東京駅まで快速で約15分で行くことができ、2023年冬には南口に駅ビルが完成予定であるほか、大型複合施設を建築する計画も進行中であることから、今後の人気・価値上昇も期待できる。
以下、4位「平和島駅」、5位「中板橋駅」、6位「ときわ台駅」「亀戸水神駅」、8位「本蓮沼駅」、9位「とうきょうスカイツリー駅」、10位「護国寺駅」と続き、「平和島駅」を除く9駅はいずれも東京駅より北側にあるエリアがランクインした。
専有面積50平米以上~80平米未満の「カップル・ファミリー向け」ランキングでは、都営三田線「西高島平駅」(同2,569万5,000円)が1位を獲得。板橋区の最北部に位置し、10分ほど歩けば埼玉県和光市へ。都心部へのアクセスは、池袋駅まで30分少々、新宿駅や大手町駅まで約40分と、通勤圏内。また、2位と比べても200万円も価格相場が低い点は大きな魅力といえる。
2位は、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)「竹ノ塚駅」(同2,785万円)。2022年3月に高架に切り替えられることで、渋滞が解消される予定に。また、駅の東口・西口側ともに生活に必要なさまざまな施設が揃っているほか、児童公園や保育園、幼稚園、小中学校も点在するなど、子育て世代が多く住むエリア。上野駅や銀座駅、六本木駅、中目黒駅に乗り換えせずに行くことができる。
3位は日暮里・舎人(にっぽり・とねり)ライナー「見沼代親水公園駅」(同2,989万5,000円)がランクイン。駅名になった公園は、春は約70本の桜がほころぶ憩いの場に。東京23区最北端の駅となっており、少し北へ歩くと埼玉県草加市に、西へ7分ほど歩くと埼玉県川口市というロケーションとなっている。
以下、4位「舎人駅」、5位「扇大橋駅」、6位「京成立石駅」「柴又駅」、8位「谷在家駅」、9位「高野駅」、10位「大師前駅」と続き、上位には、日暮里・舎人ライナーの駅がランクイン。日暮里・舎人ライナーは、都内屈指の物件相場の安さと、都内主要駅にもそこそこアクセスしやすいという特徴を兼ね備えた注目すべき路線と言える結果となった。