年金シニアプラン総合研究機構は2月24日、「厚生年金の加入者における企業型確定拠出年金とiDeCoに関する調査」の結果を発表した。調査期間は2021年5月20~31日、調査対象は確定拠出年金に現在加入し、掛け金を継続して拠出している15~64歳の個人、有効回答は3,461人。

iDeCoの掛金、「5,001~1万円」が最多

  • 年齢階層別 iDeCoへの掛金(出典:年金シニアプラン総合研究機構Webサイト)

iDeCo加入者にiDeCoを始めた理由を聞くと、「節税効果に魅力を感じたから」が30.9%でトップ。次いで「老後資産をもっと増やしたいから」が18.6%、「公的年金や企業年金だけでは老後が不安だから」が16.5%、「預貯金ではお金が増えないから」が15.8%と続いた。

iDeCoの掛金額については、「5,001~1万円」が41.8%と最も多く、以下、「1万1~2万円」が37.0%、「1~5,000円」が14.8%、「2万1円~」が6.5%との結果に。どの年齢層でも「5,001~1万円」が最多となったが、年齢が高くなるにつれ金額も高額になる傾向がみられた。

iDeCo以外の老後の資産形成について、年齢層別の実施状況を問うと、現在定期的な積立を行っているのは、若年齢層では「つみたてNISA」、高年齢層では「個人年金」が多かった。積立額は、「財形年金貯蓄」「個人年金」では年間12万円以下が多数を占めたのに対し、「つみたてNISA」では限度額(年間40万円)に近い年間36万1円~48万円が最も多かった。

老後のために準備する必要があると考える資産額を尋ねたところ、74.0%が「具体的な金額を考えたことがない」と回答。一方、具体的な金額を考えたことがある人では、ほとんどが2,000万円以上の額を回答した。