東京メトロとゲシピが運営するeスポーツ専門のトレーニングジム「eスポーツジム」。本施設では、ゲーミングPCの利用のほか、インストラクターやコーチによるレッスンを受けられます。

今回、私は過去に挫折してしまった『League of Legends』(以下、LoL)のプレイを教わるべく、毎週土曜に開催されている「LoLアワー」に通うことにしました。本記事では、eスポーツジムに初めて訪れた日の模様をお届けします。

赤羽岩淵駅すぐ! 開放的で誰でも入りやすい施設

eスポーツジムがある場所は、東京メトロ南北線の赤羽岩淵駅3番出入口すぐ。ゲーミングPCが設置された座席は12席で、インストラクターが常駐しています。外からも中の様子が見えるガラス張りで、入りやすい雰囲気。実際に、小学生から60代まで、かなり幅広い層に利用されているそうです。

現在取り扱っているタイトルは『LoL』『VALORANT』『レインボーシックス シージ』『ぷよぷよeスポーツ』『アイデンティティV 第五人格』『KovaaK 2.0』。そして、2月8日からは新たに『PUBG MOBILE』の取り扱いを開始し、レッスンコーチとしてプロゲーミングチーム「REJECT」が就任することが発表されました。

営業時間は、平日15時~22時、休日11時~23時。情勢により営業時間が短縮される場合がありますが、eスポーツジム公式Twitter(@esportsgymTOKYO)で最新情報を確認できます。

  • 東京メトロ南北線の赤羽岩淵駅3番出口を出てすぐ、eスポーツジムに到着

  • 施設内は窓が多いため明るく、木目調の内装で落ち着いた雰囲気

  • ゲーミングPCが12席分あり、利用したい席と時間を指定して予約できる

過去に挫折した『LoL』に再びチャレンジ!

私が訪れたのは、毎週土曜に開催されている「LoLアワー」。『LoL』に詳しいインストラクターさんがいて、アドバイスをもらいながらプレイできる日です。「LoLアワー」は、初心者からベテランまで、どんな人でも歓迎とのこと。PCゲームに不慣れな人であっても、アカウントの作り方から教えてもらえるそうです。

私が『LoL』をプレイしたのは初めてではありませんが、過去に何度か挫折してしまった経験があります。『LoL』は、5対5で敵の本拠地の破壊を目指して戦うという、目的そのものはシンプルなゲーム。ですが、奥深さゆえに必要な知識が多く、私はどうしても最初のハードルを乗り越えることができずにいました。

しかしながら、『LoL』は世界的な人気を誇る王道のeスポーツタイトルです。日本でもプロリーグの「League of Legends Japan League」(LJL)が開催されており、さまざまなタイトルのeスポーツ大会を観戦する私としては、知識を身につけて『LoL』の試合もより楽しめるようになりたいと思っていました。

そんななか、eスポーツジムで「LoLアワー」が開催されていることを知り、「これに通えば『LoL』を覚えられるかもしれない!」と、期待を胸にやって来たというわけです。

  • eスポーツジムでアドバイスをもらいながら、『LoL』に再びチャレンジ

eスポーツジムの利用プランには、都度会員・通常会員・プロ特化コース会員(オンライン限定)の3種類があります。私は自宅にゲーミングPCがあり、毎週土曜の「LoLアワー」のみ通う予定なので、都度会員として登録しました。

都度会員は月額無料で、1回あたり3時間まで1,430円で店舗のゲーミングPCを利用することができます。アドバイスをもらいながらプレイできることを考えれば、かなりリーズナブルなのではないでしょうか。

ただし、インストラクターさんが利用者をまんべんなく見ながらアドバイスする形なので、必ずしも付きっきりで指導してもらえるわけではありません。とはいえ、初心者の私としては、3時間がっつり指導を受けるのも気が引けてしまうので、ちょうどいい気軽さだと感じました。

通常会員は、月額5,500円で店舗のゲーミングPCを毎日3時間まで利用でき、オプションとしてプロのチームや選手によるレッスンを1時間2,750円から(金額はレッスン内容による)で受けられます。より本格的なコーチングを受けたい人は、こちらを選ぶといいでしょう。

  • 利用者のプレイを見ながら、インストラクターさんが適宜アドバイス

初心者ほど感じる“オフラインで教わる”メリット

私は過去に『LoL』を触ってからブランクがあったので、コンピューターと対戦するAI戦の入門レベルから再びスタートしました。プレイしながら、わからないことがあって戸惑っていると、インストラクターさんが後ろから画面を見てサポートしてくださいます。

このときに感じたのは、プレイしている画面や姿を直接見てもらえるオフラインの場だと、非常に教えてもらいやすいということ。ゲームの操作や機能を把握しきれていない初心者にとっては、言葉だけでアドバイスをもらっても理解が追いつかないことがありますが、具体的に画面を指差しながら説明されると、とてもスムーズで、ストレスを感じませんでした。

また、『LoL』は情報量が多く頭がパンクしがちなゲームですが、様子を見ながら少しずつ段階を追って教えてもらえます。ゲームの経験があまりない人でも、こうしたオフラインの場で教えてもらうことができれば、かなりハードルが下がるのではないでしょうか。

  • コンピューターと対戦するAI戦の入門レベルから再スタート

ちなみに、「LoLアワー」は主に『LoL』をプレイしたい人が集まる日なので、利用者同士が交流することもあるそうですが、この日は基本的にインストラクターさんとのコミュニケーションがメインでした。誰かと一緒にプレイしたい場合は、友人を誘って隣同士の座席を予約するのもいいでしょう。

目標をインストラクターさんと相談

アドバイスをもらいながら何度かAI戦をプレイしたところで、インストラクターさんに今後「LoLアワー」に通いながら目指す目標について相談しました。

『LoL』では、AI戦で基本的な練習を積んだあと、対人戦にチャレンジします。AI戦と対人戦では難易度に大きく差があるため、「ひとまず対人戦のノーマル(サモナーズリフトのブラインドピック)で、勝利することを目標にしましょう」とアドバイスいただきました。

対人戦に挑むのはまだまだ先になりそうですが、自宅でもプレイしつつ、週に1回eスポーツジムで教わりながら、目標の達成を目指していきます。

なお、eスポーツジムには小学生も多く通っており、子どもたちは「目標記録シート」に達成したい目標と振り返りを書いているそうです。ゲームに深い理解のあるインストラクターの目が届く環境で、しっかりと目標を立ててゲームをプレイできるのは、eスポーツジムならではの環境と言えるでしょう。

  • 子どもたちが目標や振り返りを記入する「目標記録シート」

今後に向けて、練習するロールとチャンピオンを決定

続いて、練習方法についても相談していきます。『LoL』には、「トップ」「ミッド」「ADC(アタック・ダメージ・キャリー)」「サポート」「ジャングル」と、5つのロール(役割)があるため、まずはこの中から練習するロールを決めることを勧めてもらいました。

インストラクターさんと相談した結果、候補に挙がったのはトップ。トップレーンは、マップの端(左上)にあり、主に1人で向かうレーンであることから、1対1での戦いが続きやすく、初心者が1人でも比較的練習しやすいためです。

私が過去にプレイしたときは、人に教えてもらいながらだったため、サポートとともに2人でボットレーンに向かうADCを練習していました。ただ、ADCはサポートとの連携も必要とされるロールであることから、今回は1人でも練習しやすいトップを選ぶことにしました。

  • マップ左上側がトップレーン、マップ中央がミッドレーン、マップ右下側がボットレーン、レーンの間にあるエリアがジャングル(『LoL』公式サイトより引用)

5つのロールには、それぞれに適したチャンピオン(キャラクター)が存在し、トップレーンには、主に「ファイター」や「タンク」などの特性をもつチャンピオンが選ばれます。

トップを担うプレイヤーと言えば、まず思い浮かべるのは「DetonatioN FocusMe」のEvi選手。昨年の世界大会「2021 League of Legends World Championship」(通称 Worlds 2021)では、Evi選手の使うチャンピオン「アーゴット」の活躍が、非常に印象的でした。

そうした理由で、練習するチャンピオンの候補にアーゴットを挙げると、インストラクターさんからもオススメしてもらえたので、さっそくストアから入手。まずはこのチャンピオンで、しばらく練習してみることにしました。

  • デカくていかついビジュアルの、6本脚を持つアーゴット

  • ストアからアーゴットを入手し、さっそくAI戦をプレイ

インストラクターの皆さんは、ゲームの内容だけでなく、eスポーツシーンに関しても豊富な知識を持っています。アーゴットの特性やスキルについて、ひと通り簡単に解説いただいたあとは、2021年の「Worlds」で印象的だったシーンの話題で盛り上がりました。

実際に試合のシーンを観ながら、選手がどのようにスキルを使っていたかを解説してもらうと、見覚えのあるシーンが一気に「なぜ盛り上がっていたのか」がわかるようになります。観戦勢としては、それだけでも十分に楽しく、より『LoL』へのモチベーションが高まりました。

Evi選手がアーゴットでスーパープレイを見せた、「Worlds」でのワンシーン

  • Evi選手が大会で使っていたのと同じスキンも購入し、準備万端

こうして、私は練習するロールとチャンピオンを決め、eスポーツジムでの初日の体験を終えました。このあとも、引き続き「LoLアワー」に通っているので、「ノーマルで勝利する」という目標を達成できたら、続きの記事を出したいと思います。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

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