ひな祭りは、女の子の幸せと健やかな成長を願う伝統行事。ひな人形を飾ったり、縁起物を食べたりする風習がありますが、お子さんと一緒にひな祭りの製作を楽しむのもおすすめです。
この記事では、身近な材料を使った、ひな祭りの製作アイデアを年代別に紹介します。いつもと違った楽しみ方をしたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
ひな祭りの製作アイデア【1歳児~3歳児向け】
数多くあるひな祭り製作アイデアの中で、1~3歳くらいの小さなお子さんでもできる製作アイデアを集めました。ぜひ試してみてください。
紙コップで作るひな人形
紙コップを活用したひな人形です。紙コップの作成は大人が、ひな人形の顔はお子さんと、分担して作るといいでしょう。
【準備するもの】
・紙コップ
・折り紙
・画用紙で作ったひな人形の顔と髪飾り
・色鉛筆
・ハサミ
・のり
【作り方】
1)紙コップを真っ二つにするイメージで、二カ所切り込みを入れます
2)紙コップの大きさに合わせて折り紙を切り、のりで紙コップに貼りつけます。この時、1色だけでなく何色かの折り紙を用意し、少しずつずらしながら貼るようにすると、より本物の十二単(ひとえ)に近づけるでしょう
3)用意しておいたひな人形の顔と髪飾りを紙コップに貼り付ければ完成です
シール・フラワーペーパーで作るひな人形
100円ショップなどでも購入できるフラワーペーパー(おはながみ)を活用したひな人形です。下準備は大人がやっておく必要がありますが、小さなお子さんでも自由にシールを貼って楽しめます。
【準備するもの】
・フラワーペーパー
・画用紙で作ったひな人形の顔と髪飾り
・シール
・モールや輪ゴム
・のり
【作り方】
1)フラワーペーパーを蛇腹折りし、真ん中部分をモールや輪ゴムなどで留めます
2)左右のフラワーペーパーを1枚ずつ広げて着物を作りましょう
3)上記で作った着物に、あらかじめ作っておいたひな人形の顔と髪飾りを貼りつけます
4)シールで好きなようにデコレーションすれば完成です
紙皿で作るひな人形
紙皿を半分に折って飾り付けるだけのシンプルなひな人形です。紙皿の形が本物のひな人形を連想させます。
【準備するもの】
・紙皿(2枚)
・ちよ紙
・画用紙で作ったひな人形の顔と髪飾り
・のり
・ハサミ
【作り方】
1)紙皿を半分に折り曲げ、準備しておいたひな人形の顔と髪飾りを貼りつけます
2)ちよ紙を着物の柄になるようにカットしましょう
3)カットしたちよ紙を紙皿に貼り付け、さらにシールでデコレーションをすれば完成です
折り紙で作るちらし寿司
ひな祭りの行事食であるちらし寿司を、折り紙や綿で製作します。
【準備するもの】
・折り紙
・毛糸
・綿
・小さな桶(なければお椀や使い捨て容器など)
・ハサミ
【作り方】
1) 綿をごはんに見立て、桶などの器に盛り付けます
2) ちらし寿司の具に見立てて折り紙や毛糸をハサミで切ります。より本物のちらし寿司に近づけるならば、ピンクや黄色、緑やオレンジなどの色を使うのがおすすめです
3) 切ったものを綿の上にバランスよく並べれば完成です
※小さなお子さんの場合はハサミを使わず、折り紙をちぎって作るといいでしょう
ひな祭りの製作アイデア【4歳児~6歳児向け】
4~6歳になると、もう少し細かな製作ができるようになります。折り紙のように技術が必要なものから、廃材を利用したエコロジーなものまで、ひな祭り製作のアイデアを紹介します。
折り紙で作るひな人形
折り紙で作るひな人形は、ひな人形製作の定番です。実際に作る時は、お子さんにもわかるようイラストを用意するか、大人が見本を作りながら一緒に進めるといいでしょう。インターネットや本でひな人形の作り方をイラスト付きで紹介しているものも多いので、調べればすぐに作れます。
素材で工夫するひな人形
家にコーヒーフィルターを常備しているのなら、それを活用してみるのもいいでしょう。コーヒーフィルターは絵の具を落とすと色がにじみ、着物の模様を作ることができます。形も扇型なので、両端を中心に向けて折りこむだけで着物を来たひな人形になります。オリジナルの模様で個性を出すのもいいかもしれません。
空き容器で作るひな人形
牛乳パックや乳酸菌飲料の空き容器でもひな人形を作れます。廃材を再利用することで資源の大切さも一緒に学べるでしょう。また、材料費を抑えることができるのもうれしいポイントです。
ひな祭りの製作アイデア【小学生向け】
小学生になると、さらに凝った作りのひな人形を作れるようになります。身の回りのもので何ができるか、お子さんと一緒に考えてみてもいいでしょう。
おひなさまのゆび人形
ゆび人形のサイズになるとひな人形の顔や着物などのパーツも細かくなりますが、小学生になったらちょっと難しい小物づくりにチャレンジしてみるのもおすすめです。色画用紙を使えば簡単に製作でき、小さいので場所もとりません。
靴下で作るおひなさま
履かなくなった靴下を再利用して、靴下のひな人形を作ってみてもいいでしょう。靴下くらいのサイズだと、コンパクトなひな人形を作ることができます。靴下に綿を入れてくるんと丸めるだけでまん丸なひな人形の胴体ができ、ここにちょこんと顔を乗せてあげると、まるで靴下とは思えないかわいらしいひな人形ができあがります。
ひな祭りクイズ
小学生になると、少し頭を使った遊びをしたくなります。ひな祭りへの理解を深めるためにも、ひな祭りにまつわるクイズを作ってみるのはいかがでしょうか。〇×、もしくは選択肢の中から答えられるような、シンプルな内容にするのがおすすめです。
大人も楽しめるひな祭りの製作アイデア
お子さんと一緒にひな祭り製作をしていたら大人である自分もつい熱が入り、凝った作品を作りたくなるといったこともあるかもしれません。最後に、大人でも楽しめるひな祭りの製作アイデアを紹介します。
つるしびな
つるしびなが風習として残っている地域もありますが、近年は地域に関係なくおしゃれにアレンジしたものを飾る家庭も多いようです。
もともとのつるしびなも服の端切れなどを活用して作ったものなので、材料は何でも問題ありません。デザインやモチーフにも特に決まりはないので、好きなモチーフを作ってつるすといいでしょう。端切れを再利用するほか、画用紙や和紙、羊毛フェルトでもかわいらしいつるしびなを作ることができます。
食べられるひな人形
飾るだけでなく食べられるひな人形もおすすめです。三角形に握ったご飯に薄く焼いた卵焼きやチーズを巻きつけ、その上から色付けした卵白を巻きつけて着物を作ります。うずらの卵を頭代わりに乗せて、海苔やゴマで顔を作ってあげると、かわいらしいひな人形を作成できるでしょう。
ひな祭り製作のメリット
ひな祭りの製作は保育園や幼稚園でも積極的に行われますが、それにはきちんとした目的やねらいがあります。子どもと一緒にひな祭り制作をすることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
伝統文化に触れることができる
ひな祭りは奈良時代に始まり、少しずつ形を変えてはいるものの、現代にいたるまで受け継がれてきた日本の伝統文化と言えます。
自らひな祭りの製作を行うことで、お子さんもひな祭りという伝統文化に触れ、より身近に感じることができるでしょう。
指先のトレーニングになる
ひな祭りの製作で細かな作業を行えば、指先のトレーニングができます。指先のトレーニングができるおもちゃなども多く販売されていますが、ひな祭りの製作にチャレンジすることでも指先を自由に動かすトレーニングになるでしょう。
3月3日のひな祭りに製作を楽しもう
本記事ではひな祭り製作のアイデアを年代別に紹介しました。ひな祭り製作は、楽しみながら子どもと日本の伝統文化に触れられるのでおすすめです。
これまでひな祭りに製作をしたことがないという人は、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。