俳優のムロツヨシが映画『神は見返りを求める』(2022年初夏公開)の主演を務めることが26日、明らかになった。
同作は吉田恵輔脚本・監督によるオリジナル作。イベント会社に勤める田母神尚樹(ムロ)は、合コンでYouTuber・ゆりちゃんこと川合優里(岸井ゆきの)に出会う。田母神は、再生回数に悩む彼女を不憫に思い、まるで「神」かの様に見返りを求めず、ゆりちゃんのYouTubeチャンネルを手伝うようになる。ふたりは、人気がでないながらも、力を合わせて前向きに頑張り、お互い良きパートナーになっていくが、あることをきっかけに関係が豹変する。
主人公・田母神役のムロは、お人好しで「神」の様に見返りを求めない男に。ヒロインのYouTuber ゆりちゃんを演じる岸井は、再生回数を稼ぐために“NG無しの底辺YouTuber”を体当たりで演じる。
田母神と同じイベント会社に務める後輩・梅川役に若葉竜也、有名YouTuber・チョレイ役に吉村界人、同じく有名YouTuber・カビゴン役に淡梨、そして新進気鋭のデザイナー・村上役に栁俊太郎と若手俳優陣が総出演し、それぞれがクセの強い業界人を好演する。
『ヒメアノ~ル』『空白』などで知られる吉田監督は、加速する時代で“YouTuber”という職業を通して、今という時代を象徴的かつポップに描く一方、“欲”や“本音と建て前”、“嫉妬”といった人が誰しも持つ醜さや葛藤をも鮮烈に描いていく。
ムロツヨシ コメント
今の世相をこんな描き方するなんて。どう演じよう? などと考えていたが、結果、自分ではない自分を観ることになった。
"演じている自分"にここまで腹立ってムカついたこともない。無様な姿にここまで憐れんだこともない。
笑ってしまうほどに。
仕上がりを観た後、監督に感謝し、そして言ってしまいました。
「監督、あなたすごいです」
この時代にこの役を演じられたことを少しだけ喜べたんです。
岸井ゆきの コメント
久しぶりの吉田組、毎日笑い転げて夢のような現場でした。
短くもたのしい時間を過ごした男女が、欲望や嫉妬ですれちがい、いがみ合うけれど心の底からは嫌えない。嫌えないから罵りあう。素直になれたら別の結末があったはずの、ダサくて滑稽な愛憎のお話。
誰かとはぐれてしまった人に見てほしいです。
みんな必死に生きてます。必死に生きて、この有様です。みんなどこか、身に覚えがあるかも?
劇場でお待ちしています。
吉田恵輔監督 コメント
久しぶりにキュンとする作品を作りました。
まあ、私のキュン感覚はだいぶズレてる気がしますが・・・・
「恩を仇で返す女」と「見返りを求める男」の心温まりづらいラブストーリーを楽しんでもらえたら幸いです。
(C)2022「神は見返りを求める」製作委員会