博展は2月24日、生活者のSDGs(持続可能な開発目標)に対する企業ブランド調査「Japan Sustainable Brands Index(以下、「JSBI」)」のランキング結果を発表した。同調査は2021年11月9日~12月11日、全国の18歳~79歳の男女1万5,000人を対象にインターネットで実施した。

  • JSBI TOP30企業(SDGs貢献イメージ得点+SDGs評価得点)

企業ブランド調査「JSBI」は、今回で第2回目となる。SDGsやサステナビリティ活動に対して、関心の高い生活者の視点を重視し、彼らのSDGsや各企業のサステナビリティ活動への認識が、実際の行動(購買や推奨など)にどのような影響を及ぼすのかを分析している。

今回は調査対象企業を17業種から19業種、180社から300社に拡大し、企業の取り組みや商品、及びブランドのサステナブル価値を評価指数化した。

総合1位は「トヨタ自動車(TOYOTA)」(111.41)で、2年連続で総合ランキングでトップに立った。2位は昨年同様「良品計画(無印良品)」、3位は昨年順位から大きくランクアップした「スターバックスジャパン(STARBUCKS)」だった。

分析対象の300社を19の業種に分類し、業種別の傾向を見ると、評価の高い業種は「薬品・医療用品」「エネルギー」だった。「薬品・医療用品」の業種の12社のうち1社を除き得点が100点以上となった。順位も10社が100位以内に入っている。業種内ギャップも7.34に抑えられていることから、この業種の企業の評価は総じて高いと推測できる。

  • JSBI 企業31〜60位(SDGs貢献イメージ得点+SDGs評価得点)

「エネルギー」も、対象11社のうち8社の得点が100を超え、最高位は7位だった。業種内ギャップは7.80で、この業種は概ね評価が高いという結果が得られた。

  • 業種別の傾向

SDGsへの認知度は84.2%だった。2018年1月調査時は9.3%、昨年は58.1%であったため、ここ数年で認知度が一気に高まったことがわかる。

  • SDGsへの認知度