今年も、花粉症の人にとっては長く辛い花粉シーズンがやってきた。そろそろ来るかと前もって準備をしていた人もいれば、目や鼻・のどに違和感を感じ、慌てて対策を始めた人もいることだろう。それなりに対策を取っているつもりだが、他の人はどんな方法で花粉症を乗り切っているのか気になる人もいるのではないだろうか。
そこで今回は花粉症に悩むマイナビニュース読者304人に、「自分独自」の花粉対策について聞いてみた。花粉対策をあれこれと模索している人は、ぜひ参考にしてみてほしい。
Q1.あなたは「自分独自の」花粉症対策をしていますか
はい……56.6%
いいえ……43.4%
自分独自の花粉症対策をしているか尋ねたところ、約57%が「している」と回答した。花粉症に悩む人の半数以上が、自分流の対策をして、花粉シーズンを乗り切っているようだ。試行錯誤の末にたどりついた対策に違いないが、どのくらい前からその対策を実践しているのだろうか。
Q2.その花粉症対策はいつ頃から実践していますか?
1位 5年前から……40.7%
2位 10年以上前から……31.9%
3位 去年から……21.5%
4位 今年から……5.8%
独自の花粉対策を、いつ頃から実践しているのか聞いてみると、最も多い回答は「5年前から」だった。次いで「10年以上前から」となっており、5年以上と長期間にわたって独自の対策を行っている人が多いことがわかった。
数年にわたって同じ対策を続けているということは、効果を感じているということなのだろう。そこで次は花粉症歴別に、具体的にどのような対策を行っているのか聞いてみた。
Q3.花粉症対策の具体的な方法を教えてください
花粉症歴10年以上の人が実践している対策
「甜茶(てんちゃ)を飲む」(52歳女性)
「ミントを多数使用」(60歳女性)
「鼻、喉を洗っています」(47歳女性)
「小豆が袋に入ったものをレンジでチンして温めて、目に乗せてかゆみを抑えるようにして掻かないようにしている」(63歳女性)
「花粉が付きにくい洋服(素材)の物にする」(59歳男性)
「柚子のエキスを飲む」(67歳男性)
「乾布摩擦をする」(66歳男性)
花粉症歴5年以上の人が実践している対策
「朝と帰宅後はすぐ洗顔し、同時に鼻うがいをしている」(60歳女性)
「お湯で温めたタオルを数分間、鼻のあたりを中心にしてあてて、血行をよくした」(50歳男性)
「とにかく家に花粉を持ち込まないよう、玄関ではたき、玄関フロアに空気清浄機を置く」(56歳女性)
「花粉が付かないスプレーを衣服にし、マスクも幅広タイプを使用している」(49歳男性)
「すぎな茶を飲む」(61歳男性)
「高機能のマスクを付ける」(31歳男性)
「病院で処方薬を貰う」(52歳女性)
「早めに耳鼻科を受診する」(40歳女性)
花粉症歴5年以上になると、鼻やのどに付着した花粉を洗い流す「鼻うがい」を実践している人が多かった。効果的と言われているが、コツを掴まないと、痛さを感じたりむせてしまうこともあるため、花粉症になったばかりの人は、なかなか実践に踏み切れないのではないだろうか。花粉症歴が長くなると、鼻うがいの手法にも慣れ、かつ効果も実感できることから定着しているのだろうと思われる。
去年、花粉症デビューした人の対策
「花粉症に効果のあるヨーグルトを食べている」(45歳女性)
「お茶や野菜を多く食べて、栄養バランスの良い食事を心がけています」(47歳女性)
「布団を外で干さない。バランスのいい食事」(28歳男性)
「加湿器で部屋の湿度を保つ」(37歳女性)
「ユーカリのアロマ」(45歳男性)
「マスクにシトラス系のオイルを垂らしておくと鼻と目がスッキリする」(29歳女性)
今年、花粉症デビューした人の対策
「温湿布を貼るマスク」(43歳男性)
「目薬とグラスを着ける」(65歳男性)
去年や今年に花粉症になった人からは、「よく分からない」「効いているか不明」という回答もあった。突然の発症に慌て、通院したり、人から聞いたお勧め対策などを試すなどして、あれこれ模索している段階なのかもしれない。
まとめ
世の中には、さまざまな花粉症対策が存在し、毎年のように新しい花粉対策グッズも販売される。しかし、今回のアンケートで明らかとなったのは、5年、10年と花粉症歴が長い人が実際に取り入れている方法は、基本的なものであるということだ。
「花粉を体に入れないようにする」「付いた花粉をすぐに除去する」「早めに薬を飲んだり受診する」といったもので、奇抜なものや劇的に症状がラクになるといったものは見受けられなかった。
対処療法的な対策としては、鼻づまりにはミント系の食べ物や飲み物の摂取、目のかゆみや鼻づまりには、目元や鼻をホットタオルなどで温めるなど。体質改善的な対策としては、乳酸菌やサプリメント、漢方薬、甜茶といった継続して摂取するタイプのものがあった。
いずれも長期間、花粉症と戦い続け、自身のライフスタイルや体質などと向き合い、試行錯誤の末にたどり着いた対策なのだろう。基本的な花粉対策を行った上で、取り入れてみてはいかがだろうか。
調査時期: 2022年2月16~17日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 304人
調査方法: インターネットログイン式アンケート