インターブランドジャパンは2月24日、日本のブランド価値ランキング「Best Japan Brands 2022」を発表した。同ランキングは、ブランドの持つ価値を金額換算する同社独自のブランド価値評価(Brand ValuationTM)手法にて行われた。

  • Best Japan Brands 2022 (1-50位)

    Best Japan Brands 2022 (1-50位)

「Best Japan Brands 2022」の結果、1位は「Toyota」(14年連続)、2位「Honda」、3位「Sony」、4位「Nissan」、5位「Nintendo」、6位「UNIQLO」、7位「NTT DOCOMO」、8位「Canon」、9位「Panasonic」、10位「SoftBank」となった。

コロナ禍が常態化する環境の中で、Best Japan Brands 2022にランクインした全100ブランド個別の対前年成長率の平均は、+8.6%(昨年-0.5%)と上昇に転じ、ブランド価値減少ブランド数が21(昨年48)に減少。全100ブランドのブランド価値総額も2,540億ドル(前年比+6.9%)と、日本のリーディングブランドの復調が確認される結果となった。

また、今年で14回目となる同ランキングでは、評価対象基準を改訂。これまでの「上場」基準を「各種財務情報が公表されていること、または監査済みの財務情報が入手可能なこと」へと変更。加えて、これまで対象外としていた医薬品カテゴリーも評価の対象とされ、その結果、「Nissay」(52位)、「Chugai」(68位)、「Meiji Yasuda」(69位)、「Sumitomo Life」(84位)、「Astellas」(88位)、「Daihatsu」(95位)、「CAINZ」(99位)が新たにTOP100にランクインしている。

Top 5 Growing Brands(前年比ブランド価値成長率 Top 5)

今回、ブランド価値を大きく伸張させたブランドは、成長率の高い順に、89位「Mercari」(前年比+39%)、36位「Fujifilm」(同+34%)、37位「Ajinomoto」(同+30%)、70位「WORKMAN 」(同+29%)、59位「Nitori」(同+29%)。

上位5社の共通点を分析すると、「ブランド強度分析」の10要素のうちTrust(信用度)、Agility(俊敏力)、Participation(共創性)が高い傾向に。また、Trust(信用度)、Agility(俊敏力)、Empathy(共感力)の3要素の影響が高かった前年の傾向と比較すると、信用度と俊敏力に加え、「顧客のニーズを汲み取る力」(共感力)から、「顧客と価値を共創できる力」(共創性)を持つブランドが成長している変化も窺えた。

  • Best Japan Brands 2022 (51-100位)

    Best Japan Brands 2022 (51-100位)