テレビ朝日系スポーツバラエティ特番『修造&一茂のイミシン 北京オリンピックメダリスト名場面スペシャル!』がきょう25日(20:00~)に放送される。

  • 『修造&一茂のイミシン 北京オリンピックメダリスト名場面スペシャル!』=テレビ朝日提供

スポーツの名場面に隠された「イミシン(意味深)」なワンシーンを切り取り、その真相を秘蔵映像とともに深掘りしていく同番組の第6弾。今回は、17日間にわたる熱戦の幕を閉じたばかりの「第24回冬季オリンピック北京2022」のドラマを追いかける。

メインMCの松岡修造×長嶋一茂、進行役のタカアンドトシというおなじみの布陣に加え、ももいろクローバーZ・百田夏菜子、『グッド! モーニング』MCの新井恵理那がゲスト出演。長野五輪のスキージャンプラージヒルと団体の金メダリスト・船木和喜氏、プロスノーボーダー・田中幸氏、長野五輪スピードスケート銅メダリストの岡崎朋美氏らも駆けつけ、メダリストたちのスゴさを解説する。

カーリング女子で銀メダルを獲得した「ロコ・ソラーレ」が決勝進出を決めた大一番、スキップ藤澤五月選手の一投には、瞬時に作戦を変えた「ゆうみ、ゆうみ、ゆうみ、ゆうみ、ゆうみ」連呼の声掛けが。それぞれが心の中で叫んでいたこととは。そこにはロコ・ソラーレの危機回避能力があった。

また、冬季五輪の日本女子最年少メダリストとなった17歳・スノーボード女子ビッグエア銅メダルの村瀬心椛選手がリモート出演。決勝のラストランではどんなことを考えていたのか、自分自身のジャンプ映像に当時の心境をアテレコ実況する。

ノルディック複合では28年ぶりの団体メダルを獲得。ゴール間近の心の声を最終走者で最若手・山本涼太選手が説明。その様子を見守っていた先輩、個人ラージヒル銅メダルを獲得した渡部暁斗選手の思いとは。

フィギュアスケート・羽生結弦選手の“イミシン”にも注目する。男子フリーで挑んだ前人未到の大技“クワドアクセル(4回転半ジャンプ)”。世界初の“4A認定”を受けた挑戦、彼の涙のウラ側にあった真意に、長年羽生選手を取材し続けてきた修造が迫る。インタビュー後には、修造の目にも涙が。

そしてスキージャンプ混合、1度目に失格という悲劇が起きたにもかかわらず、2回目も大ジャンプを見せて日本チームの4位入賞に貢献した高梨沙羅選手。中継には映らなかった別カメラ映像から、彼女が2本目のジャンプ台に向かった思いをクローズアップしていく。

そのほか、スキージャンプ・小林陵侑選手の“修正力”や、スノーボード・平野歩夢選手の“メンタル力”、スピードスケート女子・高木美帆選手がレース中に見せた“舌ペロ”など、メダリストたちのイミシンなシーンを大公開する。

番組には、フリースタイルスキー・モーグル男子の堀島行真選手が登場。北京五輪のメダル第1号を獲得したウラには、予選での着地ミスを瞬時の判断で修正するという“あきらめない心”が。銅メダル獲得のカギとなった着地を明らかにするため、スタジオに実物大の“コブ”を再現したセットが出現し、堀島選手自ら着地について徹底解説する。

■松岡修造

――キャスターとしても取材された北京五輪はどんな大会でしたか?

僕にとって、オリンピックは生きる力をもらえる場です。僕は応援が生きがいですし、これだけ日本選手たちを応援できて、かつ世界を感じることができるんですから……。ただ、今大会はフィギュアスケートやスキージャンプなど、選手たちのパフォーマンス以外に注目されてしまったつらいこともありましたね。オリンピックは、スポーツの持つ力で紛争のない世界を目指す平和の祭典。だからこそルールがある。今後は、世界中が明確に納得するルールをさらに作り出さなくてはいけない方向になるのではないかと感じました。

――『イミシン』第6弾収録の感想を教えてください!

今回初めて、カズさん(=長嶋一茂)とリモートでつなぐ形で収録しましたが、カズさんと深い話ができてうれしかったです。今回、カズさんがオリンピックに対して熱い思いを抱いていること、オリンピックの本質を見てくださっていることが改めて伝わってきて、心の底からうれしかったですね。

――今回のみどころを教えてください!

ラッキーなことに、今回も僕は目の前で“生”のオリンピックを感じることができました。北京大会は取材人数も限られていたこともあり、現地でしか見えなかったところを伝えるのが、僕の役割であり、この『イミシン』の役割だと考えています。

スポーツに限らず、何事も“イミシン”な視点で見ることは大事ですね。相手の言葉や行動に何が隠されているんだろうと考えるのは大切なことで、表だけではわからない、深いところに必ず意味があるんです。その意味を感じられるようになったとき、人生観や感性が変わってくる。そのきっかけになるのが、この番組だと思います。競技中継やニュースとはひと味違う北京五輪を、みなさんに感じていただけたらうれしいですね。

■長嶋一茂

――北京五輪は一茂さんにとってどんな大会でしたか?

まず、コロナ禍においての選手たちのコンディショニング、精度の高め方に感心しました。僕自身、いまだに競技を続けていますが、コロナ禍で不自由を感じることはたくさんあって、気持ちが折れそうになる瞬間もあります。でも選手たちはそういう状況をものともせず、果敢に挑んできたことがよくわかりました。だって、東京、北京と夏冬連続で日本は最多メダル記録を更新したんですから! 閉塞感が漂う今、こうやって若い選手たちが言葉だけでなく、自分たちの軌跡、実績をもってポジティブに発信するのは素晴らしいこと。日本人はスゴイなと改めて感じました。

――『イミシン』第6弾収録の感想を教えてください!

修造は北京からリモートで出演してくれましたが、現地で取材したからこその“イミシン”をひも解いて見せてくれたし、すごくよかったと思います。もちろんスタジオに修造がいてくれて、2人でもっと熱い部分を出せたらよかったかなという気持ちもありますが、決まりは守らなければ……。

でも今回は特に若きメダリストたちとお話しでき、すごく貴重で光栄な時間になりましたね。若い人たちから学ぶことは多々あるし、インスパイアされた部分もかなりありました。本当にカーリングを始めようかなと思いました。

――今回のみどころを教えてください!

オリンピック中継はストレートな映像や情報を流すべきもので、それ以上の余計なことはしてはいけないと思うんです。でも、やっぱりこうやって中継では見えなかった選手たちの情報や表情を伝えることこそ、テレビの醍醐味、『イミシン』の真髄です! 僕は今回の『イミシン』で、スキージャンプ混合の中継には映らなかった高梨沙羅選手の姿を初めて目の当たりにしましたが、彼女があの状態で2本目を飛んだことを含めて、とても大事な情報をお伝えできたのではないかと思います。こういう番組は絶対にあった方がいいと思いました。

北京オリンピックが閉会して名残惜しい方も多いと思いますが、この『イミシン』でその心の隙間が少しでも埋まっていただけたらいいなと思います。心の隙間を埋めるだけではなく、アスリートたちの勝負を見て、自分たちの生き方を振り返るきっかけにしてくれたら。月並みだけど、そういう部分も含めて日本のみなさんが元気になってくれたらいいなと思っています。