Musical「天使について」〜堕落天使編〜の公開ゲネプロが24日に東京・自由劇場で行われ、RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、古谷大和、鍵本輝(Lead)、中村太郎、石井一彰が取材に応じた。(鈴木勝吾は体調不良により欠席)
同作は韓国で2016年に初演され、現在3度目の再演が行われている話題の2人芝居型ミュージカルで、とある歴史的な芸術作品の誕生秘話を描く。作品の創作に苦しむレオナルド・ダ・ヴィンチのもとに降臨した新米天使のルカと堕天使のヴァレンティノ、そして、ダ・ヴィンチを支える助手のジャコモ。 2人の天使と2人の人間が絡み合って巻き起こる騒動を通じて、天才芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが残した歴史的な芸術品の誕生の秘密を辿る。RIKU、古谷、鈴木がヴァレンティノとジャコモ、鍵本、中村、石井がルカとレオナルド・ダ・ヴィンチを演じる。
鍵本は「20年芸能活動をやってますけど、2人でミュージカルは初めて。できるのかなとか不安なところもあるけど、やってきたことは間違いないと思ってるので、稽古を信じて挑みたい」と意気込み、古谷はトリプルキャストについて「同じ台本で同じ役なんですけど全然味が違うものが次の日に行われて楽しんでいただける。組み合わせが全然違うので、やっているこちらも新鮮」と魅力を表す。中村は「RIKUくんとか鍵本くんとかはアーティスト、僕とか大和くんは舞台をずっとやっていて、石井さん鈴木さんはミュージカル経験がある。色んな分野で頑張ってきた本当は集まるはずのないような人たちが、LDHさんというすごく素敵な会社のもと、新しい挑戦をみんなできた」と感謝した。
今回はリングライトやバンダナを使った演出もあり、RIKUは「こういうご時世なので、何か一緒に作れるものがないかと感じて、皆さんも一緒に舞台を作っていただく、いちキャストになっていただければ」と期待する。作品については「LDHの一員、EXILE HIROさんの名前を背負わせていただきながら活動しているので、新しい畑に足を踏み込むときに、大きな不安もあるものなんです。バレンティノがちょっとずつ人間の心を取り戻して行く様を通して、人を思う大切さを伝えていくのはもちろん、僕がプロ中のプロの皆さんと新しい一歩を踏み出す勇気も皆さんに伝えていければ、それが僕なりの"ラブ・ドリーム・ハピネス"かなと思いますので、しっかりとまっとうできるように頑張っていきたい」と語った。
本格ミュージカルに初挑戦となったRIKUは「僕らに歌唱指導して下さった先生に『RIKUよ、歌うな』と言われた時は、『この人、何を言ってるんだ』と思ったくらい衝撃的なアドバイスでした」と振り返る。「歌ってはいるんですけど、全部キャラクターの思いやセリフになっていて、心の叫びを伝えていくということで、僕の中で歌うという表現技法に新たな概念が生まれたところではありました。1回、声帯疲労を起こして声が出なくなりました、それくらい違うものだなと思いました」と明かした。
各キャストについて聞かれると、天使チームの鍵本については「パフォーマンスがトータル的にすばらしい。歌って踊りながらあれだけの物量の芝居を切らさずできる」(古谷)、「新米天使の想像がつくし、ダ・ヴィンチも成立しちゃう。優しさの塊」(RIKU)、中村については「巧みなので、演じ分けと台本を深くまで考えていて細かく演じている。台本に上乗せで演じている」(古谷)、石井については「すべてがパーフェクト。でもご本人は『みんなかっこいい』といってウェーブの練習をずっとしてる」(古谷)と堕天使チームが印象をコメント。石井が「みんなかっこいいよ。俺も新米天使にしては年を重ねすぎてる」と苦笑すると、RIKUは「一緒にいて引き出してくれる感じがします」と感謝する。
一方、堕天使チームのRIKUについては「安定感。ダンス、歌、お芝居も、すべて安心してぶつけられる。セリフも飛ばないし完璧で、へとへとなはずなのにそのまま筋トレや格闘技に行っちゃう」(鍵本)、「器用。お芝居だけをやってきた人間からすると、その勢いで成長されたら気まずいなというくらいの成長を稽古場で感じて、こちらもついて行くのに必死。勤勉で、真面目な方なんだなと思いました」(中村)、「一言で言うと筋肉……それは冗談で、とにかく歌に衝撃を受けました。いろんな見方があると思うんですけど、日本一うまいんじゃないかというくらい。あとは筋肉」(石井)とそれぞれが絶賛する。
古谷については「お芝居に対する情熱が半端ない。役を落とし込んでさらにスパイスを教えてくれて、お芝居に対する苦手意識もある自分に『もっともっと楽しくなってくんだよ』と実践して教えてくれるところが感謝でいっぱい」(鍵本)、「とにかくお芝居に真面目な方」(石井)とコメントし、古谷は「蒸発しそうです」と照れる。中村は「大和くんはお芝居が素敵で、台本をいっぱい読みこんで巧みなんです」と言いながらも、謙虚な古谷の様子に「(古谷→中村のコメントと)同じこと言ってるんだからつっこんでよ!」と苦笑していた。公演は自由劇場にて2022年2月24日~3月6日。