キヤノンは2月24日、EOS Rシステム用の交換レンズ「RFレンズ」に、大口径超望遠レンズ「RF800mm F5.6 L IS USM」「RF1200mm F8 L IS USM」を発表した。すでに販売中の「RF400mm F2.8 L IS USM」「RF600mm F4 L IS USM」に続く超望遠レンズで、さらなる超望遠域をカバーする製品。ともに5月下旬より発売する。価格はいずれもオープンで、キヤノンオンラインショップでの販売価格はRF800mm F5.6 L IS USMが226万6000円、RF1200mm F8 L IS USMが266万2000円。
RF800mm F5.6 L IS USM
RF800mm F5.6 L IS USMは、焦点距離800mmの大口径超望遠レンズ。後部に独自の拡大光学系を配置し、小型軽量化と高画質を両立した。太陽光に含まれる赤外線の反射率を高めた遮熱塗料により、レンズの温度上昇を抑制。炎天下での屋外スポーツの長時間撮影に適している。
レンズ構成は18群26枚で、蛍石とスーパーUDレンズなどを用いて色にじみのないクリアでシャープな描写が得られる。フレアやゴーストを大幅に低減するコーティング「Air Sphere Coating」や、レンズ内手ブレ補正機構「IMAGE STABILIZER」も採用する。モーターは、高トルク/高レスポンスのウルトラソニックモーター(USM)で、高速なピント合わせが可能。
マウント部、スイッチ部、フォーカスリングは防塵・防滴に配慮した設計。別売りの「エクステンダー RF1.4×」や「エクステンダー RF2×」を使えば、より焦点距離の長い望遠撮影も可能。最短撮影距離は2.6m、最大撮影倍率は0.34倍。絞り羽根枚数は9枚で、フィルター径は52mm(差し込み)。最大径×長さは約163×432mm、重さは約3,140g。
RF1200mm F8 L IS USM
RF1200mm F8 L IS USMは、焦点距離1,200mmの最望遠モデル。最短撮影距離は4.3m、最大撮影倍率は0.29倍。絞り羽根枚数は9枚で、フィルター径は52mm(差し込み)。最大径×長さは約168×537mm、重さは約3,340g。そのほかの仕様はほぼ共通。