女優の吉岡里帆が主演を務める、映画『ハケンアニメ!』(5月20日公開)の声優キャストが24日、明らかになった。
同作は辻村深月による同名人気小説の実写化作。アニメ業界に飛び込んだ斎藤瞳(吉岡)は、監督デビュー作で憧れのスター監督・王子千晴(中村倫也)と最も成功したアニメの称号=覇権を争うことに。天才として名を馳せる王子は、プロデューサー・有科香屋子(尾野真千子)とタッグを組み8年ぶりに監督復帰を果たすことになっており、瞳はクセ者プロデューサー・行城理(柄本佑)や個性的な仲間たちと共に、汗と涙と鼻水にまみれ、アニメの頂点=ハケンアニメの称号を手にすべく奮闘を重ねる。
劇中アニメの声優陣には、そうそうたるトップ声優が集結。一部の出演者は、実写パートでも“声優役”として出演する。吉岡演じる瞳が監督するアニメ『サウンドバック 奏の石』では、ヒロインのトワコ(高野麻里佳)達と共にロボット「サウンドバック」に乗って戦うどこか影のある少年リュウイチには梶裕貴、彼らの仲間で熱血漢の少年タカヤ役に潘めぐみ、トワコの妹にしてしっかり者の少女マユに木野日菜、音を吸収してロボットに変形する謎の「奏の石」役に速水奨が決定した。
中村倫也演じる王子が監督する『運命戦線リデルライト』では、行方不明の妹を探す主人公の魔法少女・充莉に高橋李依が出演し、1話1歳ずつ年を重ねる「成長するヒロイン」を演じている。ライバルの謎めいた魔法少女・清良には花澤香菜、充莉に「運命を変える力」を与えるマスコットキャラクターのデルに堀江由衣、文学好きな魔法少女・詩織には小林ゆう、充莉の親友にして魔法少女仲間の七菜香には近藤玲奈、芸能活動を行う魔法少女・圭には兎丸七海、スポーツ万能で天然な魔法少女の悠樹には大橋彩香が決定した。
また、映画『ハケンアニメ!』のナレーションを担当するのは、『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリック役などで知られる朴ロ美が決定。さらに『サバク』と『リデル』の声優陣野中から、声優役で実写パートに梶裕貴、潘めぐみ、木野日菜、速水奨、高橋李依、小林ゆう、近藤玲奈、兎丸七海、大橋彩香が出演する。
梶裕貴 コメント
ひとつのアニメーションが完成するまでにどれだけの時間がかかっているか、どれほどのプロフェッショナルが死力を尽くしているか、それが伝わってくる作品です。声優もその一部。辻村深月先生の繊細でありつつエモーショナルな世界観がどのように映像化されるのか、僕自身とても楽しみにしています。参加させていただき、光栄です。
潘めぐみ コメント
普段の仕事がカット割りされて撮影されていくので、シーンやカットごとで、自分の動作をつながりとして記憶しておく感覚は新鮮でした。作品一つ、その一秒、一瞬ができるまでに込められた人の想いや時間の中にあるドラマを考えると、そうした方々と共にこの役を演じさせて頂いているんだなと、改めて有難みを感じました。
木野日菜 コメント
声優役としての出演に最初はびっくりしましたが、普段お仕事をしている時のように自然体で出演させて頂きました。とても貴重な機会を頂きまして光栄に思います。私も知らなかったような裏側や、監督の葛藤。様々な人が関わり合って、作品を想い合ってひとつの作品が出来上がるんだと改めて強く感じました。是非ご覧下さい!
速水奨 コメント
初めて実写映画に出演させて頂きましたが、いやあ、短いシーンも丁寧に様々なアングルで撮影するんですね。アフレコ現場だと、テスト、本番の二回で録り切りますから、その違いに驚きました。でも、手作り感と、演技の情熱を垣間見ることが出来、本当に幸せでした。
高橋李依 コメント
『運命戦線リデルライト』主人公の充莉役、そして、アフレコスタジオでの撮影にも参加させていただきました! 『リデルライト』は、運命を変えるバイクレースに参加する物語。不思議な世界観を、時に可愛く、時に熱く描いています。劇中劇でありながら、このアニメを追っていきたい! と思っちゃう、覇権アニメのオーラを感じました! 大好きなアニメ業界にスポットライトを当てていただけることが、嬉しくて光栄だなぁと思いました。そして、声優という職業の描き方もすごく最先端だったなぁと。今作を見終わった皆様は、どの職種にどんな想いを抱くのか、楽しみです。
花澤香菜 コメント
原作の大ファンなので、こういう形で作品に関わることができて嬉しいです。アニメ制作の舞台裏で、それぞれの立場の人達が悩みを抱えながらも熱を注いでいき、作品ができあがっていく様子は、アニメのお仕事が好きな私にとってとても刺激になります。お仕事ものとしても楽しめる作品なので、ぜひたくさんの方に観ていただきたいです!
堀江由衣 コメント
劇中のアニメのキャラクターの声を担当させていただきました。そのアニメは断片的にしか出てこないのですが、とても面白そうで全部見たくなるような作品でした(笑)近しい業界のお話でしたのでとても感情移入して見てしまい、最後はものすごくジーンとしてしまいました。 お仕事だけでなく、何かを頑張っている人に共感して頂ける作品なのではないかなと思います。たくさんの方に見て頂けたら嬉しいです。
小林ゆう コメント
大好きな辻村深月先生の作品に、声優として携わらせて頂く事ができて心から感謝しております。恐縮ながら以前『ハケンアニメ!』文庫本の帯を書かせて頂きました。この素晴らしい小説が映画化され、さらに出演までさせて頂けた事を大変光栄に思います。アニメ業界を描いた今作の公開がファンの1人としてとても楽しみです!
近藤玲奈 コメント
劇中に登場するアニメの細かい資料がたくさんあり、実際に放送されるのではないかと錯覚するくらい、本格的な作りに感動しました。日本の誇りであるアニメーションをテーマとした映画に、声優として出演させていただけてとても嬉しかったです。アニメ業界の命を懸けた本気のアニメ作りの現場をぜひご覧ください!
兎丸七海 コメント
声優として映像作品に出演させていただくのは初めてだったので、お話を頂いた時はすごく嬉しかったです。普段のアフレコ現場とは収録方法が違っており、それがまた面白く、声優役として演じるのも初めての経験だったのでとても楽しかったです! 声優やアニメ制作関係者の舞台裏を観られる作品として絶対に楽しめると思いますので、是非劇場でお楽しみください!
大橋彩香 コメント
悠樹役と、実写で声優役としても出演させて頂いて…いつもと全然違う雰囲気でのアフレコシーンはとっても緊張しました!! アニメを制作する上でスタッフの皆様にはたくさんお世話になっていますが、裏側は中々見られないので勉強になりました…!劇中アニメも設定等とても丁寧に作られているので、楽しみにしていて下さい♪
朴ロ美 コメント
本作を通じて「貴方にとって『尊いもの』とは、何ですか?」と、『モノづくり』に携わる人間として、改めて問われた気がしています。この作品が孕む濃厚な熱量に触れ、そっと日常とクロスフェードさせながら世界に没入してご覧ください。
吉野耕平監督 コメント
決定した声優陣のお名前を伺った時は「まさかこんなことになってしまうとは」と、幸運すぎて怖くなりました。アフレコ現場でキャラクターに命が宿る瞬間を特等席で撮影できたのは、アニメのファンの一人としてとても幸せな時間でした。頂いた熱量をそのままスクリーンから届けられるように最後まで頑張りたいと思います。