かっぱ寿司では、2021年5月に山形県産ブランド米「はえぬき」にシャリをリニューアル。有名店の寿司職人らが、そのシャリに合ったレシピを考案し、2021年7月に「名店レシピ」として発売した。今回はその第2弾として、前回に引き続き「鮨処 つく田」が商品を監修する。
佐賀県・唐津に店を構える「鮨処 つく田」は、わずか7席しかないカウンターを目指して全国から客が訪れる。ミシュラン2つ星の獲得経験もあり、日本屈指の名店とも言えるだろう。それでは早速、監修商品を紹介していこう。
赤海老の梅昆布茶 塩天ばらにぎり(220円/1貫)
「鮨処 つく田」の大将松尾さんは「かっぱ寿司のシャリと海老は相性がいいんです」と話す。その言葉通り、ほどよい酸味が効いたシャリと海老の甘みがうまく調和し、ベストマッチとも言える一皿に。
海老はぷりぷりっとした弾力がありつつも、とろっとしており、舌にうまみがからみつく。また、本商品の特徴でもある梅昆布茶を使うことで、後味はさっぱり、上品な味わい仕立てられている。
さらに、えびの下に隠れている天かすのサクサクした食感が、楽しさと軽やかさをプラスしてくれ、何度でも頼みたくなってしまう。
苦労した「さば」商品
今回、さばを使った商品として「九州天然さば『ごまさば』にぎり」と「九州天然さば『ごまさば』炙り」が登場する。
「ごまさば」は博多の郷土料理で、福岡県民にとって大衆的な酒のアテとしても有名。「鮨処 つく田」でも通常は、ごまさばを酒肴として提供している。だが、今回はかっぱ寿司のシャリとごまさばの相性がよいと判断し、名店レシピでは"握り"のスタイルで提供。
しかし、本商品の完成までの道のりは長く、特に「ごまさば」はタレづくりに苦労したという。「最初に作ったタレが酷評をもらった」。そう苦笑い気味に話す担当の方いわく、厳しい基準をクリアするまでにはかなりの時間と労力を要したそうだ。
松尾さんのレシピで何度も味を調整し続け、誕生した商品は果たしてどのような味わいなのか……早速いただいてみた。
九州天然さば「ごまさば」にぎり(330円/2貫)
ごま醬油の特製漬けダレは、濃い味ながらもしょうがが効いており大人な味わい。シャリと一緒になることで、濃い目の味が調和されバランスよく食べることができる。
九州天然さば「ごまさば」炙り(330円/2貫)
炙ることで、さばのうまみと香ばしさを同時に楽しむことができる。食感・味のアクセントとなるネギが、しょうがと相まってさっぱりとした仕上がりに。個人的にはキレのよい日本酒と合わせたくなる一品だ。
ちなみに、名店レシピは発売後も「鮨処 つく田」の抜き打ちチェックが入るそう。「販売してからも気が抜けないんです」と話すかっぱ寿司担当者。だが、それだけ「鮨処 つく田」も「かっぱ寿司」も本気なのだろう。ぜひ、あなたもそんな本気を感じる「名店レシピ」を、味わってみてはいかがだろうか。
※「名店レシピ」販売期間:2月22日~3月17