三菱電機 霧ヶ峰PR事務局は2月18日、「冬、室内でペットと生活する際の室内環境づくり」に関する調査結果を発表した。同調査は2021年12月24日~26日、20代~50代の犬と猫それぞれのペットオーナー各300名を対象に、インターネットで実施した。
冬に、ペットと過ごす部屋でエアコン暖房をつけている人のうち、ペットに合わせた「設定温度」を意識しているか尋ねたところ、64.1%が「意識している」と答えた。冬にペットと一緒に室内で過ごす際に犬や猫に合わせた「湿度」を意識しているか聞くと、43.7%が「意識している」と答えている。
冬、ペットと一緒に室内で過ごす際の悩みごととして「ペットにとって快適な室温かわからない」と34.6%が回答した。湿度についても、「ペットにとって快適な湿度かわからない」は26.0%となっている。
季節の変わり目になると、ペットが体調を崩さないか不安であるか聞くと、52.0%が「不安」と回答した。
獣医師の茂木千恵氏によると、ペットに最適な温度は、犬種や猫種、健康状態、年齢など、多くの要因によって異なるという。体格の小さなペットや高齢のペットは、冬、室温が15℃以下になると体温を維持できなくなり、体調を崩してしまう可能性も高くなるとのこと。
冬、犬にとって快適な室温は20~22℃。子犬、年配の犬、小型の短毛の犬、健康状態の悪い犬には、暖かいベッドまたはソファの上で 過ごせるよう家具配置を検討することをすすめている。猫の場合、快適な室温は21~28℃。21℃未満の室温では、猫が体温を維持するのが難しくなるため、冬に設定温度をそれより低くすることはおすすめできないという。
犬・猫ともこまめに室温を確認し、エアコンに空気清浄機能がついている場合はつける。
湿度は、犬の場合は40~60%、猫の場合は50~60%がよいという。適切な湿度管理にすることで、静電気放電ショックを低減し、快適で落ち着くという効果があるとのこと。
そのほか、ペットが不快と感じたときに移動できるよう、他の部屋への通路を開けておくことや、入りやすくて快適で静かな場所にハウスやベッドを用意すること、寒すぎる場所ではなく、快適な室温が保たれた場所にトイレを配置することを心掛けるとよいそう。
茂木氏によると、季節の変わり目でもある春先は、ペットが不調になりやすい時期。自律神経の乱れによって食欲が落ちたり、胃腸の調子が悪くなるなどの不調も出る。「一日のうちの大半を過ごす屋内の環境を一定に保ち、ペットたちにとって快適な室温と湿度を心がけることで不調の軽減が期待できます。ハウスダストなどの微粒子も空気清浄機などを有効に活用して排除することをおすすめします」と語っている。