一体何度言ったら分かるのか……。同じことを何回も言わなければ伝わらない、あるいは何度言っても理解してくれない……、それって、ものすごくストレスがたまりませんか?

もう大きな声で同じことを言うのは疲れた! 怒るのも嫌だし、けんかになってしまうのも嫌! そんなあなたへ、にょろこさん(@ryoko_s)考案のこちらの方法はいかがでしょうか?

もう毎日毎日毎日毎日長子に同じことを言うのが嫌になってきた
わたしの深夜の工作を見てくれ
(@ryo_ko__sより引用)

ある意味、親にとって最高の推しであるわが子。本来、アイドルなどの推しを応援するために用いられる"うちわ"をわが子への声掛けに利用するとは、発想が面白いですね。これなら大声を出す必要もないし、何度も同じことを口にするストレスからも解放されるという……、発想の転換が素晴らしいです!

聴覚で伝わらないなら視覚に訴えるというこのアイデアに「すごい!!すてきです」「めっちゃいい案ですね(笑) 和むし、ライブ行ってる気になれそうです(笑)」「指示なのに指示っぽくならなくていいかも(笑)」「毎日言わないとなかなか洗面所に行かない息子にうんざりしていたところ、なんだか励まされました‼️」「天才あらわる…アイデアいただきます…!」などなど、共感と称賛の声が続々と寄せられていました。

また、早速うちわに書く文言を考える人も続出。リプライ欄には「わが家だったら『お弁当だして』『洗濯しまって』かなー」「ピルクル飲んだら捨てて!を作らないとかな」「私も息子に『弁当箱出して』と『水筒出して』のうちわ作ろうかな」「『お便り出して』『お風呂入っちゃって』『言われないでもできて天才!』」「私もTV観てる時の『後ろに!下がって!』を作ろうかな」といった文言が並びました。

子育てに奮闘する仲間から好評のこのうちわ。その効果についてなど、考案者のにょろこさんに詳しくうかがいました。

―― こちらのうちわは、どのように使っているのでしょうか?

声を掛けてもなかなか動かないとき、耳からの情報では聞き流されて遊びに夢中なとき、視覚要素から訴えることができます。遊んでいるものから目を離すことで、聴覚要素だけで声掛けをするよりも効果が高いと感じています。

―― ほかのバージョンがあれば教えてください!

「トイレにいこう」「あるいて」があります。イヤイヤで座り込んでしまう対策ですね……。4面ありますが、1面は「褒め」面にしました。「えらい」です。

―― "きちんとできたら、しっかり褒める"っていうのがまた、いいですよね。

裏面を褒めにしておくと、くるっと返すことで褒めやすいし、指示出しと称賛は表裏一体だと認識できるし、指示面を出しているときこちらに褒め面がくるから褒める気持ちを準備しやすくて、これは思ったよりも良かったです。

―― 実際、長子さんは手を洗ってくれるようになりましたか?

にやにやしながら洗うようになりました。目的は「やってくれること」ではなく、「ケンカしないで楽しく指示出し」だったので、受け入れてくれるかどうかは期待していませんでした。

ですが、やっぱり大きな声を出したり怒ったりするよりはスムーズだし、結果、笑って受け入れ、洗ってくれるようになったので、やってよかったなと思っています。

―― 大きな反響がございますが、率直な感想をお聞かせください。

「ムキーッ」ってなって思いつきで作ったものが、笑って受け入れていただけたことをとても嬉しく思っています。同じようなことで悩んでいる方がたくさんいらっしゃることを知り、心強いというか、「一人じゃなかったんだな〜」と思えたことも良かったです。

あと、お寄せいただいたコメントで「うちもやります」と、お声掛けいただいた方々の対象の年齢が本当にさまざまだったので、この先も続くのか……と腹をくくった次第です(笑)。


「大人にも使えるな」という声もあった今回の投稿。筆者も早速、中学生の息子用に10個くらい作りたい! と思いました。大声を出すことを良しとされないこのご時世、みなさんもいろいろな場面で活用してみてはいかがでしょうか?