Slackは組織内のコミュニケーションや情報共有に役立つツールの一つです。チャット機能だけでなく音声通話・ビデオ通話の機能も備えているため、オンライン会議にも活用できます。
今回は、Slackでオンライン会議をする際に覚えておくと便利な画面共有機能について解説。Slackをより使いこなすためにも、ぜひ覚えてみてください。
Slackコールとは
Slackには音声通話・ビデオ通話が行える「Slackコール」という機能が備えられています。オンライン会議をしたい場合は専用のツールを使うケースが一般的ですが、すでにSlackを導入しているのであれば、新たに専用ツールの導入をせずともSlackコールを使ってオンライン会議を行うことが可能です。
最大14人までという制限があるため大人数での会議を目的としている場合には向きませんが、少人数での利用がほとんどであれば十分代用できるでしょう。
Slackの画面共有機能
Slack コールでは1対1の音声通話・ビデオ通話をはじめとして、チャンネル内でのグループ通話・ビデオ通話、そして通話をしながらの画面共有が可能です。画面共有機能を使えば、自身の画面を相手の画面に表示させることができます。
画面共有の方法
ここからは、自分の画面を相手に共有する方法を紹介していきます。
画面共有はチャンネル内の通話、またはダイレクトメッセージ内の通話から利用できます。
チャンネルからの場合、まずはチャンネルを開いてヘッダーに表示されたチャンネル名をクリック。そして「通話を開始する」を選択することで通話が始まります。
ダイレクトメッセージの場合は、通話したい相手とのダイレクトメッセージ画面を開いて右上に表示される電話機のアイコンをクリックすると、同じように通話を開始できます。
いずれの場合も、通話開始後に画面下部に表示される「自分の画面を共有」というアイコンをクリックすることで画面の共有が可能です。
共有画面への書き込み
Slack コールでは単に画面を共有するだけでなく、参加しているメンバーによる書き込みが行えます。オンライン会議では意図を伝えるのが難しい場面がどうしても出てきますが、このような時に書き込み機能が役立つでしょう。
書き込みの方法はとても簡単で、画面共有中に表示される「鉛筆アイコン」をクリックするだけ。これで、共有した画面に書き込みを行えるようになります。
画面共有における注意点
Slackコールでは同時に複数人が各自の画面を共有することはできません。一度に共有できるのは1人だけです。ただし、その会議中に1人しか行えないというわけではなく、共有中の人が画面共有を終了すれば、新たにほかの人の画面を共有することができます。
Slackの画面共有は無料?
Slackには無料で使えるフリープランと有料プランがあります。1対1の音声通話・ビデオ通話はフリープランでも利用可能です。
しかし、画面共有機能は有料プランのみで利用できるサービス。Slackの有料プランにはプロプラン・ビジネスプラスプラン・Enterprise Gridの3つが用意されているので、画面共有機能を使いたい場合は、これらの有料プランの利用を検討してみましょう。
画面共有できない時の対処法
通話を開始したものの、画面共有がうまくできないといったトラブルも少なくありません。そこで、画面共有ができない場合の対処法を紹介します。
テスト
Slackには音声、ビデオ、画面共有のテストという機能があります。簡単な操作だけで環境診断が行え、端末やネット環境などさまざまな角度からトラブルの原因を診断することができます。
画面共有のみでなく、音声通話、ビデオ通話などがうまくいかない場合などにも有効なので、Slack コールでトラブルが発生した場合は通話テストを一度試してみましょう。
テストは以下の手順で行えます。
1、自分のアイコンをクリックし、表示されるメニューから環境設定をクリック
2、左側に表示された項目から音声とビデオをクリック
3、トラブルシューティングの下に表示されている音声、ビデオ、画面共有のテストをクリック
4、スピーカーデバイス、マイクデバイス、カメラデバイスの各項目でテストしたいデバイスを選択したら、テストを開始するボタンをクリック
画面を再起動
環境は問題ないにもかかわらず、画面共有がうまくいかない場合は一度通話ウインドウやアプリを閉じて再度開いてみましょう。
シンプルな方法ですが、これだけで解決することもあります。そのほかにもPCなどの端末を再起動するといった方法も有効です。
サポートチームに連絡
どうしても自分で解決できない場合は、Slackのサポートチームに連絡してみましょう。診断テストの結果や自身の使用環境、トラブル発生時の状況などを正確に伝えられるよう整理しておくと、より問題を解決しやすくなります。
画面共有に適したシーン
画面共有機能について理解したものの、具体的にどのような場面で使用すればいいのかわからないという人もいるでしょう。ここでは画面共有機能の使用に適したシーンを紹介します。
重要な情報の共有
事業の方針や目標など、重要な情報をメンバーに共有する機会もあるでしょう。このような時、資料などを表示しながら説明できれば、話の内容をより伝えやすくなります。言葉の説明だけでなく視覚情報も用いることで、内容に対する理解もおのずと深まるでしょう。
顧客への説明や商談
商品・サービスの写真や資料などを見せながら説明することができるので、オンライン商談の場面での使用にも適しています。画面共有を利用すれば、実際に相手が目の前にいるような感覚で商談ができるでしょう。
近年はオンラインで商談を行うケースが増えてきましたが、どこでも開催できるというメリットがある一方で、対面と比べて情報が伝わりづらいというデメリットも。開催する場合は、このようにわかりやすく伝えるための工夫を行うといいでしょう。
ただし、商談で画面共有機能を使う場合は、社外秘の情報などが誤って表示されないよう注意してください。商談時に必要のない資料や関係のないタブは極力閉じておくことをおすすめします。
Slackの画面共有機能で有意義な時間を!
Slackには音声通話・ビデオ通話が可能なSlack コールという機能があり、その中で画面共有機能を利用することができます。
資料などを参加メンバーの画面に直接表示させることができる上、書き込みも行えるので、オンラインでの会議や商談など、さまざまな場面で役立つでしょう。
ただし、画面共有機能は有料プランのみで提供されているサービスで、フリープランで利用している場合は使用できないので注意してください。有料プランを利用していてまだ画面共有機能を使ったことがないという人は、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。