ノースフラットジャパンは、FX-AUDIO-ブランドの真空管プリアンプ「TUBE-01J」をリニューアルし、2月19日21時に同社オンラインショップで発売する。価格は4,830円。カラーはブラックとシルバー。
CDプレーヤーなどの再生機器とパワーアンプの間に接続して使え、「真空管の特徴である倍音成分が付加され、真空管プリアンプ構成のハイエンドオーディオに劣らぬ音質を体感できる」としている。
従来の真空管オーディオ製品はトランスによる昇圧回路を採用しており、一般的に大型で高価格だったが、2016年発売のTUBE-01Jは、ACアダプターからの電源供給と昇圧回路による設計を採用して小型・低価格を実現。累計1万台以上を販売したという。
TUBE-01Jのリニューアル製品では、入出力のカップリングコンデンサを刷新。ITW(PAKTRON)製の「RAシリーズ メタライズドポリエステルフィルムコンデンサ(MIL規格品)」を採用して音質を強化。
このコンデンサはMIL規格に対応するために、減圧空間での製造など特殊な製法で作られており、水分や空気の混入がなく優れた特性を持つという。同社では「積層タイプで周波数特性も良く、カップリングコンデンサへの採用では、見通しの良いクリアでパワフルな音質が特徴」と説明している。同パーツを採用したことで旧ロット品と比べて解像度や空間表現力が向上し、高音域の響きと粒立ちも極めたとのこと。
オーディオに特化したノイズフィルタリングと、電源安定回路を採用。バルクキャパシタシステムを採用し、ノイズレス供給を目指したオーディオコンセプトの電源回路設計となっている。また、日立金属製の特許素材ファインメットビーズを採用して強力な電源ノイズフィルター回路を構築した。
ディスクリート構成の昇圧回路により、ACアダプターの12V単電源入力で動作する(ACアダプターは別売)。独自設計の昇圧電源モジュールを開発し、高精度で真空管への安定した電源供給を可能にした。前段の電源安定回路と共にノイズのないクリアな音質を実現するという。
アナログRCAの音声入出力端子を各1系統備え、電源スイッチやゲイン切り替えスイッチ(0dB・-6dB)も装備する。本体サイズは95×99.5×60mm(幅×奥行き×高さ、真空管含む)、重量は280g。