Slackは、チーム内のコミュニケーションや情報共有を簡単に行えるツールです。ネット環境さえあればどこにいても使用可能なので、リモートワークが一般的になった近年ではさらに需要が高まっています。
そんなSlackをもっと便利にしてくれるのが通話機能です。今回はSlackの通話機能についてくわしく紹介します。
Slackの通話機能
Web上で使用できる音声通話サービスやツールにはさまざまなものがあり、Slackもその一つです。「Slackはチャットでやりとりするもの」というイメージが強い人も多いかもしれませんが、音声通話ツールとしても十分活用できます。
ここではまずSlackの通話機能についてくわしく紹介します。
Slackコールとは
Slackには「Slackコール」という専用の通話機能があります。基本的な音声通話機能は、WindowsやMac、LinuxだけでなくiOSやAndroidにも対応しているため、スマホやタブレットなどでも使用可能です。
さらに、ビジネスシーンで役立つ画面共有も可能。こちらはWindows、Mac、Linuxでのみ使用できる機能となっています。
ビデオ通話も可能
Slackコールではビデオ通話もできます。音声と同時に映像でのやりとりが可能なので、近年一般化しつつあるWeb会議などでも利用できます。
ビデオ通話もMacやWindows、Linuxだけでなく、iOSやAndroidに対応。さまざまなデバイスで使用可能です。
ビデオ通話機能がメインのサービスやツールも増えていますが、普段からSlackを使用しているのであれば、この機能を有効活用するのも一つの方法。新たにツールを準備する手間が省けるので効率的でしょう。
複数人での通話も可能
Slackコールでは、Slackのチャンネル内チャットと同じように、複数人での利用も可能です。チャットのみでなく、音声でもやりとりをしたいという人は試してみましょう。
ハドルミーティングとの違い
Slackで音声通話を行うための新しい機能として2021年に追加されたハドルミーティング。この機能は、Slackのチャンネルを使ってチャットのような感覚で気軽に音声通話を行うことを目的として追加されました。
そもそもハドルミーティングというのは、アメリカンフットボールの試合中に行われる短時間の戦略会議に由来した言葉で、ビジネスシーンで行う短いミーティングのこと。Slackにおいては軽い打ち合わせなどに使える機能となっています。
音声通話会議は、あらかじめ参加者や時間などを決めて行うケースが一般的です。しかし、ハドルミーティングは思い立ったタイミングで、ワンクリックで素早く音声通話が可能。より気軽にオンライン会議を行える点がメリットと言えます。
気軽に使えるハドルミーティングですが、Slackコールとは違ってカメラを使ったビデオ通話には対応していません。また、有料プランでのみ使える機能であることも覚えておきましょう。
Slackの通話機能が使えるプラン
Slackにはいくつかのプランが用意されています。チャンネル内でのチャットなど基本的な機能は無料でも使うことができますが、通話機能の中にはプランが限定されるものもあります。
ここでは通話機能別に利用可能なプランを紹介します。
1対1の音声通話
まず、もっとも一般的な1対1の音声通話はフリープランでも利用可能です。ただし、フリープランで利用できるのはチャンネル内ではなくダイレクトメッセージ(DM)内における1対1の音声通話のみに限定されるため注意が必要です。
単に誰かと1対1で音声通話をしたいという目的であれば、フリープランでも特に問題はないでしょう。
複数人での音声通話
複数人でのDMやチャンネルなどでの音声通話は有料プランのみのサービスです。複数人で同時通話をしたいのであれば有料プランに加入する必要があります。
ビデオ通話
ビデオ通話も1対1のDM内通話であればフリープランでも利用可能です。一方、チャンネル内などでの複数人での通話は有料プランのみ可能。ビデオ通話でのWeb会議などを利用する前提であれば、有料プランへの加入を検討する必要があるでしょう。
画面共有
画面を表示しながら音声通話ができるため、ビジネスシーンで非常に役立つ画面共有機能。こちらは有料プランのみ対応となっています。
また、画面共有に関してはiOSやAndroidでは有料プランでも非対応となっているため注意しましょう。
Slackの通話機能の使い方
Slackではさまざまな通話の方法がありますが、具体的にどのように始めればいいのかわからないという人も多いでしょう。ここでは通話の具体的なやり方を紹介します。
DMからの音声通話
DMからの音声通話の方法は、まず、DM画面を開いて会話をしたいメンバーの名前をクリック。続いて、「チャンネル情報」をクリックして「通話を開始する」を選択してください。
するとすぐに通話が始まり相手にポップアップ通知が表示されるので、相手が承認すれば音声会話がスタートできます。
チャンネルからの音声通話
音声通話をしたいチャンネルを開きます。続いて、「チャンネル情報」をクリックし「通話を開始する」を選択してください。するとチャンネル内に通話開始のメッセージが届き、最大14人の参加が可能です。
ビデオ通話
ビデオ通話の始め方は、基本的にDM、チャンネルともに音声通話と同じで、通話を開始してから表示されるカメラアイコンをクリックすることでビデオ通話に切り替えることができます。
双方でビデオ通話にするためにはお互いがカメラアイコンをクリックする必要があるため、複数人でビデオ通話を行う場合はあらかじめ相手にもビデオ通話を行うことを伝えておくようにしましょう。
画面共有の方法
画面共有は上記の手順で会話を開始して、「自分の画面を共有」というアイコンをクリックします。
デスクトップ全体のみでなく、特定のアプリケーション画面のみの共有も可能で、こちらは共有開始時に選択できます。もちろん、画面を切り替えることもできるので、複数の資料を相手に見せながら説明などを行う際にも役立つでしょう。
Slackの音声通話を使いこなそう
コミュニケーションや情報共有を簡単に行えるチャットツールは、近年多くの企業・組織で導入されています。Slackもチャットツールの一つですが、テキストによるやりとりのみでなく音声通話やビデオ通話なども可能です。
今回は、通話の種類や具体的な始め方を紹介しました。Slackをより使いこなしてビジネスをさらに効率化しましょう。