その当時はなんでもないただの紙切れでも、数十年後は大切な思い出になっているかもしれないーー。

そんな思いから、遊園地のチケットや航空券の半券などをなかなか捨てられない人も多いと思います。ただし、しばらく経って気持ちも落ち着いた頃に「まぁ、ゴミだし捨てちゃうか」となりがち。

でも、やっぱり捨てちゃうのはもったいないかも。だって、こんな心温まる展開が待っているかもしれないんだから。

昔使ってたバッグを処分しようと中を探ったら、「千と千尋の神隠し」を映画館に観に行った時の入場券が出てきた・・・
 
20年以上前、お母さんと妹と3人で行った時のやつだ。
捨てられないや・・・
(@omikan_ka_sanより引用)

  • (@omikan_ka_sanより引用)

このツイートの投稿主は「おみかん(@omikan_ka_san)」さんで、そこに映っていたのは3枚の色褪せた映画の半券。それは20年以上前、お母さまと妹さんと一緒に、映画『千と千尋の神隠し』を観に行ったときのものでした。

映画の半券は使わなくなったバッグを処分しようとした際にたまたま発見したそうで、当時の思い出がこみ上げてきたのか、おみかんさんは「捨てられないや・・・」と心境を記しました。

この心に沁みる投稿は多くの感動を呼び、ツイートは9.2万件のいいねを獲得(2月15日時点)し、コメントも多数寄せられました。

「大切な思い出が出てくると捨てるなんて出来なくなりますよね」

「神隠しならぬ、見つけると暫し記憶が過去にタイムスリップしそうですね」

「これは記念ですね!」

「両親を亡くしてからこういうので涙出るようになりました(´;ω;`)」

「まさに千尋たちが乗る電車の片道切符みたい!!!! 素敵すぎます!! 大切にしてください」

「3人全員分の半券を持っておられるのは長女さんらしいですね(笑)」

「この日間違いなく、この場所にいた証明ですね」

「こういうの見つけたらしみじみしますよね」

「色褪せすぎで作中でカマ爺がくれた切符みたいになってる」

「すごい…!!! なんだかカマ爺がタンスから沼の底行きの切符を見つけたようなリンク感(伝われ…! )」

「一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけでって銭婆のセリフが頭を流れました。。」

「え、待って……千と千尋の神隠しって公開から20年以上経ったの……?(震え声)」

投稿主さんに聞いてみた

実際に映画の半券を発見したとき、どのような気持ちになったのでしょうか。ご本人にお話をお聞きしました。

ーーこれを発見した時のお気持ちを、改めてお聞かせいただけますか?

一瞬なんなのかわからなかったのですが、「千と千尋の神隠し」の文字を観た瞬間、懐かしさがこみ上げました。

ーー当時の思い出エピソードなど、お話しいただくことは出来ますでしょうか?

当時はCMで毎日のように宣伝しており、絶対見にいこうと思ってました。映画館までは遠かったので母と妹と車で行きました。映画は今までにない現代的な作風でとても面白く、夏休み中に3回見にいきました。

本やグッズも買い、すごくハマってましたね。今はコロナ禍で実家には帰れていませんが、もう少し落ち着いたらこの半券を持って帰って家族に見せたいです。


まるでタイムカプセルのように素敵な記憶を運んできた、思い出深い映画の半券。なんとなく捨てられずにいるチケットなどがある人は、もう少しそのまま持っていてもいいかも?