東急電鉄は17日、目黒線奥沢駅の新駅舎と連絡デッキを2月26日から供用開始すると発表した。新駅舎は目黒方面改札口側に設置され、連絡デッキは新駅舎と駅ビル(日吉方面改札口側)を接続する。駅ビルの店舗は2022年度上期に順次開業予定とのこと。
奥沢駅で供用開始する新駅舎と連絡デッキは、閑静で落ち着いた同駅周辺の街中に散見される木々のイメージを取り込み、温かみのある空間となるよう設計。線路を挟んで南北にそれぞれ改札口を持ち、2棟に分かれている駅舎(新駅舎と駅ビル)は、ひとつの駅としての一体感、統一感やつながりが感じられるように、内装や外部仕上げなど随所に同一の素材を採用したとのこと。
駅ビルには新たに飲食店(カフェ)が出店する予定で、奥沢駅の利用者や周辺に住む人々の待ち合わせや憩いの場として活用してもらい、街のにぎわい創出をめざす。連絡デッキは改札外で南北をつなぐことにより、街の回遊性向上にも寄与するという。
奥沢駅では目黒線の利便性向上に向けた各種改修工事が進められてきた。3月12日のダイヤ改正に合わせ、通過線と新たな上りホームを供用開始し、目黒線の朝ラッシュピーク前における急行(一部)の速達性・利便性向上を図る。新たな上りホームは、4月上旬から順次開始される目黒線の8両編成化に向け、8両分の全乗降口にホームドアを設置するとともに、上屋をホームすべての範囲に整備することで安全性・利便性を確保した。