消費者庁は2月16日、「2022年2月の物価モニター調査結果(速報)」を発表した。それによると、物価モニターが予想する1年後の物価上昇率は2.43%となり、比較可能な2014年12月(2.3%)以来、過去最高を記録した。
前月比上昇幅トップは「食パン」
調査対象25品目のうち、前月比で価格が上昇した品目数が下落した品目数を上回り、「上昇した品目数-下落した品目数」はプラス21となった。
価格上昇幅が前月比1%以上の品目は、「食パン」がプラス3.7%、「食用油」がプラス3.2%、「ポテトチップス」がプラス2.1%、「ソーセージ」がプラス1.3%、「生中華麺」がプラス1.2%、「カップ麺」がプラス1.1%、「洗濯用洗剤」がプラス1.1%。
一方、価格下落幅が前月比1%以上の品目は、「卵」のマイナス1.0%となった。
キャッシュレス決済をどの程度利用しているか尋ねると、「よく利用している」が61.1%と最も多く、「ときどき利用している」の28.0%と合わせて、利用率は約9割に上った。
比較的利用頻度の高いキャッシュレス決済手段は、1位「クレジットカード」(83.5%)、2位「交通系以外の電子マネー」・「バーコード・QRコード決済(PayPay、LINE Pay等)」(各51.8%)と続き、特に「バーコード、QRコード決済の伸びが目立った。
同調査は、消費者庁が指定した調査対象25品目について、物価モニター自らメーカー・銘柄(商品名)を選定し、価格の見取調査を行うことで、生活関連物資の価格動向を把握するもの。調査対象は全国47都道府県の物価モニター2,000人。調査期間は2022年2月3~7日。