フィンランドのヘルシンキ・ヴァンター国際空港を拠点にヨーロッパ、アジア、北アメリカなどの路線を展開している「フィンエアー」。日本では、成田・関西・中部の大都市圏の他、福岡・札幌という地方都市からもフィンランドへの直行便を運航している。
サービスの良さでも定評がある同社だが、先ごろ、新しいビジネスクラスとプレミアムエコノミーを初導入し、一部航空機のエコノミークラスを刷新すると発表した。
自宅リビングのようなくつろぎを実現するビジネスクラス
客室を全面リニューアルするのは長距離路線の航空機。今年から順次導入していくが、アフターコロナの需要が見込まれる日本路線には早期にお目見えする可能性が高いという。
まず、ビジネスクラスシートは「今までにない新しいコンセプト」により開発された。プライベート感をより重視して、ゆとりあるスペースを確保し、自由に動けるようデザインされている。
目を引くシェル型のラウンジシートは、まるで自宅のリビングでくつろぐように、さまざまな座り方、休み方ができ、長距離のフライトでもリラックスしながら自分だけの空間を満喫できそうだ。
独自の座席で快適性を高めたプレミアムエコノミークラス
ビジネスとエコノミーの中間的なクラスとなるプレミアムエコノミーは、標準のエコノミークラスの座席より17.5cm長い。また、リクライニングを改良してレッグレストが脚全体をサポートする設計になっている。
さらに、形状記憶フォームのクッションや13インチ以上の機内エンターテインメント用画面、大きな食事用テーブルなどで快適さと楽しさを高めている。
マリメッコのアメニティもさらに充実!
フィンエアーの人気ポイントの1つは、フィンランドを代表するデザインブランド、マリメッコのオリジナルアメニティの数々だ。
ビジネスクラスの枕、デュベ(薄い掛け布団)などの寝具、プレミアムエコノミークラスのネックピロー、ブランケットなどに採用されるテキスタイルには、マリメッコならではの「温かみとスタイリッシュさ」が融合。
おしゃれなアメニティは、今後さらに話題になりそうだ。
斬新な旅行体験を提供し続けるフィンエアー
フィンエアーCEO、トピ・マンネル氏は「コロナ感染拡大によって航空業界は大きな影響を受けていますが、斬新かつプレミアムな体験を提供するという、私たちの強い思いは変わりません」と説明。
新設されるプレミアムエコノミークラスについては「パンデミックによって、ホテルをアップグレードするなどプレミアムな旅行を好む旅行者が増えています。プレミアムエコノミーはその需要に応えるものです」と自信を示した。
到着する前から北欧気分を味わえるフィンエアー。客室の全面リニューアルで、さらに旅心がくすぐられそうだ。