米Microsoftは2月16日(現地時間)、Windows Insidersプログラムの開発チャネルに「Windows 11 Insider Preview Build 22557」をリリースした。スタートメニューとファイルエクスプローラーの改善、「Do Not Disturb」と「Focus」、5つの新タッチジェスチャー、スナップレイアウトの改善、ライブキャプションの統合などを含む。
ビルド22557のスタートメニューでは、「ピン留め済み」セクションにフォルダを作成できる。現在ピン留めしたアプリは並べ替えられるのみで、数が増えると下の方のアプリにはスクロールしてアクセスしなければならない。フォルダが加わったことで、種類別に分類するなど、ピン留めしたアプリを整理する方法の幅が広がる。同ビルドでは作成したフォルダの名称を変更できないが、今後のテストビルドで可能にする予定。
ファイルエクスプローラーでもピン留めが改善され、クイックアクセスでフォルダに加えてファイルもピン留めできるようになった。ピン留めしたファイルは「最近使用したファイル」の上に設けられた新セクションに表示される。また、OneDriveと機能連携が強化され、ファイルエクスプローラー上で同期状況やクラウドストレージの使用量を確認できる。
「Do Not Disturb」は、作業に集中したい時に通知を必要最小限にするなど、通知の表示の制限をコントロールできる機能。「Do Not Disturb」有効時に表示されなかった通知は通知センターで確認できる。「Focus」は作業に集中できる環境を整える機能。通知センターから集中する時間を選択して開始すると、タスクバーのアプリアイコンの通知バッジや点滅がオフになり、画面上にFocusタイマーが表示され、Do Not Disturbがオンになる。「クロック」アプリのフォーカスセッションと統合されており、落ち着ける音楽を再生したり、To-Doのタスクリストを表示するといったことが可能。フォーカスの環境は他にもユーザーが柔軟にパーソナライズできる。
テストされている新タッチジェスチャーは以下の5つ。
- タスクバーの中央部分からスワイプアップしてスタートメニューを表示。
- スタートメニューで左右のスワイプで「ピン留め済み」アプリと「すべてのアプリ」を切り替え。
- スタートメニューでスワイプダウンでメニューを閉じる。
- タスクバーの右部分からスワイプアップして「クイック設定」を表示
- クイック設定で下にスワイプして閉じる。
他にも、通知センターを表示するアニメーションを改善。タッチ操作する全画面アプリでタブレット画面の端からのスワイプによる誤操作を防ぐフルスクリーングリッパーが用意された。
スナップレイアウトでは、画面上部にウインドウをドラッグすると全てのレイアウトが並ぶゾーンを表示、ゾーン内のレイアウトにウインドウをドロップする新しいスナップ方法が試されている。
ライブキャプションは耳の不自由な人をサポートし、他のユーザーも役立てられるように、「Win」+「Ctrl」+「L」のショートカットで簡単に利用できるようにWindows 11に組み込まれている。字幕は画面の上部または下部、フローティングウィンドウに表示可能。マイクの音声も対象にできる。なお、ビルド22557のライブキャプションがサポートする言語は英語(US)となっている。
これらのほか、タスクバーがドラッグ&ドロップをサポート、Windows 11向けのデザインにタスクマネージャーを刷新、リソースを大量に消費するアプリのふるまいを制限する「Efficiencyモード」など、数多くの機能、改善・強化がビルド22557で試されている。