俳優のムロツヨシが主演するフジテレビのドラマ『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの Season2』(毎週日曜25:25~ ※全6話)が、3月6日にスタートする。

  • ムロツヨシ=フジテレビ提供

昨年3月に続く第2弾となるこのドラマは、清野とおる氏原作の同名漫画を映像化。赤羽在住の漫画家セイノ(ムロ)は、ある日地図を見てハッとする…「自分の知らない街ばかりだ」と。知らない街にはどんな光景が広がり、どんな人がいて、どんな物語がそこにあるのか。それを知らないまま死んでしまうのは「なんか、嫌だー!」と、自分とは縁もゆかりもない土地へ足を運び始める。

第1話で訪れる街は、南行徳(千葉)。橋を渡ると東京、すぐ隣はあの“夢の国”がある人気エリア・浦安。大都会と人気のエリアのはざまにあるあまり知られていない町だ。しかし実は個性的で、南行徳にあるお店なのに“浦安店”、南行徳にあるマンションなのにマンション名は“浦安”、と人気エリアにあやかるその“たくましさ”を目の当たりにするセイノ。はざまにあるだけにありとあらゆるものが混在している不思議な町なのだった。

他にも、おしゃれスポットとして名高い代官山、ディープな飲み屋がひしめく立石などに登場。ドラマの撮影は実際に存在するお店や場所で行われ、さらに登場する人物も実際にいる人たちをモデルにしているので、ドキュメンタリーかドラマなのか、時には分からなくなるのも魅力のひとつとなっている。

前作に引き続き京都を拠点とする人気劇団・ヨーロッパ企画とタッグを組み、脚本に加え、キャストとしても参加している。

  • 南行徳・えんぴつ公園にて=同

コメントは、以下の通り。

■ムロツヨシ
――今回第2弾のお話を聞いた時の感想。
「前回のクランクアップの時にも話したのですが、このタイトル通り、いろいろな街はまだまだあって、僕自身も行ったことのないところ、知らないところがたくさんあります。このドラマを続けることができるかな、続けられたらいいなということを思っていました。今回また、脚本をヨーロッパ企画のみなさんが書いてくださったこともうれしかったですし、前回と同じスタッフさんもいらっしゃって。“また戻ってきたなあ”という感じで、素直にうれしかったです」

――今回訪れる街の印象は?
「代官山は、東横線沿いに住んでいたこともありますし、役者を目指した時の養成所も渋谷にあって(隣りの駅でしたので)、何度か通ったことがあります。知ってしまっている分、今回のドラマで、どういうところが取り上げられるのかが逆に楽しみだと思いますし、撮影では、あえてそこで演じることを楽しみたいと思います。立石は、今まで行ったことはないのですが、飲み屋さんがたくさんある街とうわさで聞いたことがあるので、夜のシーンは今から楽しみにしています。南行徳も今回はじめて訪れました。イメージがまったくなかったんですけれど、撮影では、街の皆さんがとても温かくて、楽しかったです」

――前回セイノを演じるにあたって、髪型へのこだわりをうかがいましたが、前回演じた上で、今回役作りで変えた点や工夫された点など。
「前回と同じ美容師さんに髪をお願いしたのですが、二人で話し合って、前回よりも少し前髪を伸ばすことにしました。前回とまったく同じではなく、少し前髪を伸ばしながら変化をつけることにこだわってみようと。他にも、今回はセイノ役用の下着を準備しました。“きっとセイノはこういう下着を身につけるのかな”と僕なりに考えて、身につけて現場に臨んでおります」

――撮影が始まっての感想。
「大変スムーズに、撮影は進んでいます。特に僕一人のシーンは、テストはなしで直接本番に臨むという撮り方で、非常にテンポよくやらせていただいています。スケジュールもそんなに余裕があるわけでもないですし、何より、このコロナ禍のご時世でも協力してくださっているいろいろな街、お店、場所にご迷惑をかけるわけにはいかないので、できるだけ早く、コンパクトにクオリティーの高い作品を保てるように撮影が進んでいるのは、演じている僕自身も楽しいですね。前回いろいろ試行錯誤してやってきたことの結果を踏まえて今回臨むことができているので、前回の経験値があってよかったと思っています」

――視聴者の皆様へのメッセージ。
「前回は基本的に原作があるところを訪れましたが、今回は原作のない街にも行っています。それがドラマ版としてどう描かれているのか、楽しみにしていただきたいと思いますし、前回の作品も、もし見られるようでしたら放送の前に見ていただいて、今回また違った『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの Season2』を、気楽に見ていただけたらと思います。今回も清野さんが描いた街や僕の絵もでてくると思いますので、僕も楽しみにしていますし、視聴者の皆さんも楽しみにしてください」

■原作・清野とおる
「ドラマ化はドラマ化でも“シーズン2”、しかもムロさん主演で、しかもヨーロッパ企画さん脚本という異様な豪華さでの“シーズン2”なので、個人的には“シーズン5”くらいの悦び(よろこび)を感じております。もし、“シーズン3”が実現した暁には“シーズン8”くらいの悦びを、“シーズン4”が実現した暁には“シーズン16”くらいの悦びを得られること必至ではないでしょうか・・・?そんな皮算用は置いておいて、本作に関わっていただいた全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです」

■企画・プロデュース 安永英樹氏
「祝Season2!ムロさんセイノが帰ってきます!恥ずかしがり屋でいい奴(やつ)なんだけどちょっと意地悪で皮肉屋な、お酒をこよなく愛するあの男がまた全然知らない街を冒険します。今回はさらにさらに街も、人も、訪れるお店もパワーアップした内容となっているかと思います。お店などで登場する人物は実際にいらっしゃる方々をモデルにドラマテイストに演出して表現しております。ですので実在する方々をモデルに失礼ながらかなり“加工”して描かせていただいておりますが、あくまでドラマ上の演出です!本当は皆さんすてきで優しい方々ばかりです!ご協力していただいた全然知らない街のみなさま本当にありがとうございます!ドラマをご覧いただき、ぜひその全然知らない街、スポット、お店に興味を持っていただければうれしいです」

(C)フジテレビ