松山下公園総合体育館(千葉市印西市)にて2月12日~13日、スポーツクライミングの「第35回リードジャパンカップ」が開催された。

  • 「第35回リードジャパンカップ」開催

リードジャパンカップは、到着した高さを競う競技で12日には予選を開催。2ルートをフラッシングで登るという内容で、男子で完登を記録したのはAルートで本間大晴選手と百合草碧皇選手。本間選手はBルートで2位タイとなり、予選を首位で突破した。先日のボルダリングジャパンカップ(以下BJC)で初優勝した楢崎智亜選手は、ABの両ルートでミスが目立ち最下位に。残念ながら予選敗退となった。

女子は、Bルートで森秋彩選手、谷井菜月選手が完登。Aルートでも1位となった森選手がトップとなり、谷井選手、伊藤ふたば選手と続いた。今回は、26位タイが7名も出るという波乱の展開で、32名が準決勝に進出した。

13日には、準決勝・決勝を開催。男子準決勝では26人のうち半数以上が16+で横並びとなる中、藤井快選手が切り抜けて最高高度をマークし、首位に立った。決勝進出を決めたのは、首位の藤井選手を筆頭に、緒方良行選手、百合草碧皇選手、是永敬一郎選手、天笠颯太選手、本間大晴選手、西田秀聖選手、吉田智音選手の8人。

決勝では、本間選手が38手まで到達し優勝。準決勝首位だった藤井選手は35、吉田選手も35+まで迫るも本間選手の記録には届かなかった。本間選手は、4大会ぶり2度目の優勝となる。

  • 森秋彩選手(左)、本間大晴選手が優勝

女子は、準決勝に進出した32名のうち、唯一ゴールタッチしたのは森選手。森選手、谷井選手、小武芽生選手、大田理裟選手、阿部桃子選手、柿崎未羽選手、伊藤選手、中川瑠選手が決勝に進出した。野中生萌選手は序盤で足を滑らせて27位となり、決勝には進めなかった。

決勝では、谷井選手の33+を抜き、小武選手が36でトップに立つ。最終競技者として登場したのは、予選・準決勝1位通過の森選手。順調に高度を上げ、谷井選手、小武選手の記録を抜いて決勝初完登し優勝。森選手は大会三連覇を成し遂げた。