Netflixで配信され日本でも大人気の韓国ドラマ「愛の不時着」。主人公であるユン・セリとリ・ジョンヒョクのせつない恋はもちろんですが、ソ・ダンとク・スンジュンカップルの展開も見どころの一つです。詐欺師でありながらダンの前では悪になりきれないスンジュンの不器用な優しさに、ときめいてしまった人も多いのでは。

今回はスンジュンのキャラクターや周辺人物との関係を紹介しながら、スンジュンの魅力を深掘りしていきます。また、スンジュンを演じた俳優についても紹介。ドラマを見てスンジュンが気になったという人はぜひご覧ください。

※本記事はネタバレを含んでいます。ご注意ください※

  • 「愛の不時着」のク・スンジュンとは

    「愛の不時着」に登場するク・スンジュンについて紹介していきます

「愛の不時着」のク・スンジュンとは

ク・スンジュンは、イギリス国籍を持つ事業家で詐欺師。主人公のユン・セリとはかつてお見合いをしたことがある関係です。

セリはパラグライダーで竜巻に巻き込まれ北朝鮮に不時着。スンジュンはセリの兄・セヒョンに投資詐欺をはたらき、身を隠すために北朝鮮へと渡ってきたことでセリと再会します。

そして、北朝鮮にやってきたスンジュンが出会うことになるのが、北朝鮮の軍人でドラマのもう一人の主人公リ・ジョンヒョクの婚約者であるソ・ダン。物語序盤ではずる賢い言動が目立っていたスンジュンですが、彼女と出会ったことで素直な思いを口にするようになります。

スンジュンの父親は会社を経営していましたが、セリの実家・ユン家に騙されたことで倒産。家族でイギリスに移住し貧しい生活を送ったという過去があり、その復讐のために詐欺師になったとダンに打ち明けます。

複雑な思いを抱きながら生きてきたスンジュンは、詐欺師ですがどこかにくめない愛嬌のあるキャラクター。ダンと恋に落ちると一途な面を見せ、2人の幸せを願う視聴者も多かったのではないでしょうか。

ク・スンジュンのキャラクター

スンジュンは、セリとはまったく違うルートで北朝鮮にやってきます。セリを利用しようと悪知恵を働かせたこともありますが、その一方でジョンヒョクに頼まれてセリを韓国に帰す手伝いをする優しさを見せることも。スンジュンを世話するチョン社長との間にもちょっとした信頼関係が芽生えます。

また、ダンに恋をすると、彼女の言動に悩まされ眠れなくなってしまったり、彼女が来てくれた時には待たせないよう必死で準備したりするなど、ダンのことを純粋に想いながら振り回される様子を見せます。

プライドが高く素直になれないダンも、スンジュンと交流を重ねる中で次第に心を開くように。不器用ながらも2人は恋に落ちていくのです。

メインストーリーは主人公であるジョンヒョクとセリの恋の行方ですが、スンジュンとダンのせつない恋の行方も最後まで見逃せません。

ク・スンジュンの周辺人物

ここでは、スンジュンが関わることになるそのほかの登場人物を紹介していきます。

ユン・セリ

愛の不時着の主人公。韓国の財閥・クイーンズグループの末娘であり、自らも「セリズ・チョイス」というファッション関連会社を経営しています。自社製品のテストのためパラグライダーをしている際に竜巻に遭遇し、北朝鮮に不時着することに。そこでジョンヒョクと運命の出会いを果たします。

スンジュンとは韓国にいる時にお見合いをしたことがある間柄。平壌のホテルで偶然再会し、そこからたびたび関わっていくことになります。 演じているのは女優のソン・イェジンです。

リ・ジョンヒョク

セリと恋に落ちる北朝鮮の軍人。父親は北朝鮮総政治局長というエリートです。非武装地帯で木にぶら下がり降りられなくなっているセリを偶然発見したことで2人は出会います。

ジョンヒョクとスンジュンがはじめて顔を合わせるのは、平壌のホテル。セリを韓国に帰すための手助けをジョンヒョクに頼まれ、スンジュンは文句を言いながらも引き受けるなど、実はスンジュンが2人の仲を深めるキーパーソンとなっています。

演じているのは俳優のヒョンビンです。

ソ・ダン

ジョンヒョクの婚約者として登場しますが、ジョンヒョクとセリが恋に落ちたため失恋することに。出会った当初はスンジュンに警戒心を見せていましたが、傷ついた彼女をなぐさめる彼に惹かれていきます。

母親は平壌にある最高級デパートの経営者で、とても裕福な家に生まれました。チェリストで海外留学の経験もあるお嬢様育ちのダン。プライドが高くいつも強気な女性ですが、スンジュンの前ではなぜか素直になってしまいます。

演じているのは女優のソ・ジヘです。

ユン・セヒョン

ユン家の次男でセリの兄。スンジュンはセヒョンに投資詐欺をはたらき、北朝鮮に逃亡することとなりました。セヒョンはクイーンズグループの後継者になるため裏でさまざまな悪事をはたらくなど、欲深くずる賢い性格。妹であるセリのことも、後継者の座をめぐってライバル心をむき出しにし、セリが北朝鮮に不時着したことがわかると韓国に戻ってこられないよう画策します。演じているのは俳優のパク・ヒョンスです。

チョン社長

北朝鮮の違法事業である「キーピング事業」を行う人物。スンジュンを北朝鮮に逃がす手助けをし、逃がした後は北朝鮮で行動を共にします。お金のためにスンジュンを裏切りかけたこともありますが、一緒にいるあいだに絆が生まれることに。演じているのは俳優のホン・ウジンです。

オ課長

スンジュンをチョン社長に会わせた人物。韓国の中間ブローカーで、セリの兄スンジュンとも繋がりがあります。演じているのは俳優のユン・サンフンです。

ク・スンジュンの名言・名シーン

スンジュンにはファンのあいだで人気となったセリフや印象的なシーンが複数あります。ここでは、その中からいくつかの名言・名シーンを紹介します。

第7話の名言

「人がときめくのは結末を知らないからだ」

ジョンヒョクと政略結婚をすることが決まっていると話すダンに、スンジュンが言ったセリフです。

ダンとククスを食べながらの会話で、「お見合い結婚は結末が決まっているから、君と婚約者はときめく関係じゃない」と言い、交際を続けられるのか振られるのかが分からない関係こそときめくのだと語ります。

はじめは鼻で笑っていたものの最後には彼の話に納得する表情を見せたダンと同じように、「なるほど」と思った視聴者の人も多いのではないでしょうか。

第10話の名言

「君の初恋を終わらせたかったから」

ジョンヒョクに頼まれ、セリとジョンヒョクを彼の実家から非武装地帯までスンジュンが車で送ることになります。スンジュンがジョンヒョクの頼みを聞いて手助けをしたのは、ジョンヒョクがセリと恋に落ちていることを知りながらも彼をあきらめきれないダンのためでした。君の初恋を終わらせるためだったと真剣な眼差しでダンに告げるシーンはとても印象的です。

第11話の名シーン

行き場のないスンジュンを、ジョンヒョクと結婚後に生活するはずだった新居に案内したダン。ラーメンを食べないかと誘うスンジュンに、素直に応じて2人でラーメンを食べるシーンです。

「ラーメン食べる? 」は韓国では異性を誘うときに使われる言葉なので、スンジュンはダンに「今後ほかの男に言われた時はキッパリ断るんだ」という助言をします。しかし、「私はいいのに」と答えたダンにスンジュンは心を惑わされ、その夜はダンの言葉の意味を考えすぎて眠れなくなってしまうのです。

  • ク・スンジュンの名言・名シーン

    ク・スンジュンの名言・名シーンにも注目してみてください

ク・スンジュン役を演じたのは?

ク・スンジュン役を演じたのは俳優のキム・ジョンヒョンです。愛の不時着に出演する前からさまざまな作品に出演し、俳優としてのキャリアを積んできました。

1990年4月5日生まれで釜山広域市の出身。2016年に映画「超人」でデビューしています。

キム・ジョンヒョンの主な出演作品

映画
2016年「超人」、「見知らぬ別れの練習」
2017年「ワン・デイ 悲しみが消えるまで」
2018年「記憶に出会う」

ドラマ
2016年「嫉妬の化身」
2017年「逆賊ー民の英雄ホン・ギルドン」
2017年「恋するレモネード」
2018年「ウラチャチャ My Love」
2020年「哲仁王后」

ク・スンジュンの吹き替え声優

愛の不時着は日本語吹き替え版でも楽しむことができます。スンジュンの吹き替えを務めているのは声優の前野智昭さん。

「うたの☆プリンスさまっ♪」のカミュや、「刀剣乱舞」の山姥切国広など、多くのキャラクターを演じている声優さんです。

ク・スンジュンの憎めないキャラクターも見どころ

ク・スンジュンは主人公のセリがかつてお見合いをした相手で、口の上手い詐欺師として登場します。しかし、ダンに惹かれるようになると純粋な一面を見せるように。不器用ながらダンに愛情を示すスンジュンの姿に、思わずキュンとした人も多いでしょう。

また、本記事ではスンジュン役を演じた俳優キム・ジョンヒョンについても紹介しました。愛の不時着を見てキム・ジョンヒョンが気になったという人は、ぜひほかの作品も見てはいかがでしょうか。