会議や講演会の様子をiPhoneに標準装備の「ボイスメモ」で録音しているはずが、気がつくと止まっていた...という経験はありませんか? この現象、電波の届く場所であれば誰にでも起こりうるもので、もちろんバッテリーの残量とは無関係。ちょっとした配慮で防げるため、ボイスメモを利用するときには注意しましょう。

その配慮とは、「電話の着信」。電話アプリは集音のために内蔵マイクを使用する都合上、着信に応答した瞬間、iPhoneのシステムはマイクの制御を電話アプリに渡します。録音は強制的に停止され、通話を終えても再開されることはありません。

マイクはiPhoneに内蔵のものに限った話ではありません。音声通話が可能なBluetoothイヤホンやヘッドセットで応答すると、iPhoneの画面をタップして応答したときと同様に録音が停止されます。

iOS 15の仕様では、呼び出しを無視している間はそのまま録音が続行されます。つまり、着信に応答しないかぎりボイスメモの録音処理に影響はありません。これは、LINEやFacebookメッセンジャーなどSNSアプリの通話機能についても同じです。

電話に出ないかぎりボイスメモの録音に支障はありませんが、うっかり応答ボタンをタップしてしまいかねないことを考えると、録音を確実に行うという観点からは好ましくありません。機内モードをオンにしてモバイル回線を無効化するか、集中モードを有効にして着信/通知を制限すれば、意図しない録音中断はなくなります。もちろん、バッテリー切れも要注意ですよ。

  • 確実にボイスメモで録音を続けるためには