◆本記事はプロモーションが含まれています。
【この記事のエキスパート】
株式会社寝室デザイン研究所 代表取締役:松本 康人
国内寝具メーカーとヨーロッパ寝具メーカー日本法人に32年間勤務。2019年に独立開業しました。日本はもちろんヨーロッパやアジアの展示会、工場に加え、素材を求めて農場まで足を運んで得た知識をもとに、日本の環境に合わせた商品提案をしています。睡眠の大切さを普及させるために、上級睡眠健康指導士とインテリアコーディネーターの資格を取得。寝具・睡眠・寝室の「眠り」のすべてにアドバイスします。
睡眠の質を高めてくれるアイテムのひとつが枕。素材や形状、高さなどが自分にピッタリ合うと、毎日の睡眠が快適になります。この記事では、寝具の専門家『株式会社寝室デザイン研究所 』代表取締役の松本 康人さんにお話を伺い、枕の選び方とおすすめの商品をご紹介します。
快適な枕の選び方
寝具の専門家である松本 康人(まつもとやすと)さん監修のもと、安眠をサポートしてくれる自分にあった枕の選び方を紹介します。ポイントは下記の4つです。
【1】正しい寝姿勢を保てる『高さ』で選ぶ
【2】寝姿勢に合わせて、使いやすい『枕の形状』を選ぶ
【3】枕の素材
【4】枕のサイズ
上記のポイントをおさえることで、あなたに合った枕をみつけることができます。
それでは、ポイントを一つひとつみていきましょう。
【1】正しい寝姿勢を保てる『高さ』で選ぶ
枕が高すぎると首や肩への負担が大きく痛みや不快感が生じたり、かえって低すぎると、むくみやすくなってしまったり、首に負担がかかり翌朝の痛みや不快感につながることもあるので注意が必要です。
自分に合った枕の高さを見つけるポイントを2つ紹介します。セルフチェックの方法も記載しているので、ぜひ参考にしてください。
正しい姿勢で立っている時と同じ姿勢が保てるか
正しい寝姿勢とは、立っているときの姿勢をそのまま寝かせた状態になります。適切な姿勢な寝姿勢をとれば、体に余計な力が入りづらくなり、体圧が分散されることで血液の循環もスムーズになるので意識してみましょう。
仰向けが一番理想的な寝姿勢ではありますが、体調や体の状態によって適切な寝姿勢は変わってきます。自分に合った寝姿勢に合わせて、枕の高さも選びましょう。
「寝具の硬さ」と「自分の体格」にあわせる
枕の高さをはかるときは、枕の高さはマットレス等、敷き寝具の沈み込みによっても変わります。自分にあった枕の高さが知りたいときは、できるだけご自宅の寝具の上で試すのがポイントです。
▼セルフチェックの方法
いつも使用している寝具をつかってセルフチェックをしてみましょう。
タオルをいくつか用意して寝姿勢に合わせて自分の適切な枕の高さを探してみましょう。
[仰向け]
顔の傾斜は5度になることを意識して、正しい立ち姿勢と同じ姿勢になるまでタオルを兼ねて自分に合った高さを探しましょう。
[横向き]
肩の厚みと同じくらいの高さが理想的です。こちらもタオルを重ねて調整して自分に合う高さを見つけましょう。
【2】寝姿勢に合わせて、使いやすい『枕の形状』を選ぶ
仰向き寝が多いか、横向き寝が多いか、眠りにつくときの姿勢が主な寝姿勢で、これに合わせて選ぶのもひとつの方法です。ただし、人は寝返りをうつので、仰向き寝と横向き寝の両方に対応した枕を選ぶのがおすすめです。
「仰向け寝」「横向き寝」「うつ伏せ寝」の三つにわけて、それぞれに合った枕の形状もご紹介・解説していくのでぜひ枕選びの参考にしてください。
仰向け寝|首の形にフィットする波型
仰向けで寝る方には『波型』がおすすめ。首の形にしっかりとフィットするので、頭が沈み込みすぎたり、無理な姿勢になりにくいのが特徴です。自然な寝姿勢をキープしたい方におすすめの形状です。
比較的低反発素材で作られることが多い形です。素材が合わない時は、仰向けは理想的な寝姿勢なので、慣れ親しんだ『長方形型』や、横向きにも仰向けでも寝やすい『くぼみ型』もおすすめですよ。
横向き寝|両サイドが高くなったくぼみ型
横向き寝の方には『くぼみ型』がおすすめです。くぼみ型は両サイドが高くなっており、横向きで寝た時も仰向けで寝た時にも自然な寝姿勢を保ちやすいことが特徴です。中央がくぼんでいることにより耳への圧迫感を軽減しやすい作りになっています。
横向き寝専用の枕などもあるので、自分の好みに合った枕探しの参考にしてみてください。
【3】素材で選ぶ
枕の素材にはさまざまなものがあり、それぞれに特徴があります。高さが適切であれば、素材にそこまでこだわる必要はないのですが、使用感の好みに合わせて購入するのがおすすめです。
例えば、熱がこもりやすい枕だと寝づらさを感じてしまったり、朝起きた時に肩こりや首の痛みを感じることがあったりと、人によってさまざまなお悩みがあることかと思います。
快適に眠るためにも「通気性」と「かたさ」についてもぜひこだわってみてください。
暑くて寝苦しい方は
体温が高い方や、夏場などは暑くて汗をかいたり、蒸れたりして寝づらい場合もありますよね。
そんなときは、高反発ファイバー、ファイバー、そば殻といった、通気性がいい枕がおすすめです。
肩こりや、首痛みにお悩みの方は
首を支えられるくらいの硬すぎない素材で、頭が沈み込みすぎず柔らかすぎない、クッション性の高いウレタン、弾力のあるポリエステルなどがおすすめです。また、寝返りが打てず、一方に負担がかかっている場合もあるので、横幅にも注目してみましょう。
上の図と、素材ひとつひとつを説明していきますのでぜひ参考にしてください。
【4】サイズで選ぶ
枕は35×55cm、43×63cm、50×70cmの3サイズが主流です。それぞれの特徴について詳しく見てみましょう。
■サイズ:35×55cm
小柄な方におすすめで、素材としてはそば殻やパイプ等重めな素材が使用されることが多いです。比較的硬めの枕を好む方が多く選ばれる傾向にあります。※小柄な方におすすめですが、お子さまは体温が高くよく動きますので、小さめのものではなく横幅が広いものをおすすめします。
■サイズ:43×63cm
一番ポピュラーなサイズです。
素材の多さに加えて枕カバーの種類がもっとも多くなります。サイズで迷っている方は、まずは基本のサイズから試してみることをおすすめします。
■サイズ:50×70cm
ホテル用やベッド用のサイズとなります。
寝返りが打ちやすい枕を探している方や、すっぽりと包まれるような感覚がお好みの方におすすめです。