女優の上野樹里が、4月スタートのTBS系火曜ドラマ『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』で主演を務めることが16日、発表された。共演には、松重豊、田中圭、磯村勇斗、井川遥が決定した。
このドラマは、上野演じるヨガインストラクターの主人公が、松重豊演じる妻に先立たれた父と共に、父娘2人で婚活にチャレンジする物語。突如始まった“ダブル婚活”をきっかけに、「誰かと共に生きること」を一生懸命に考える娘と、「第二の人生」へと向かう父の奮闘を描く、オリジナルラブストーリーだ。脚本は、『ダメな私に恋してください』(2016年)、『あなたのことはそれほど』(2017年)、『初めて恋をした日に読む話』(2019年)など、数々のTBS火曜ドラマを手掛けてきた吉澤智子氏が担当する。
主人公のヨガインストラクター・沢田杏花(さわだ・きょうか)を演じるのは、火曜ドラマ初主演となる上野樹里。TBSドラマへの出演は『テセウスの船』(2020年)で主人公の妻役を演じて以来、約2年ぶりとなる。これまでに主演作『アリスの棘』(2014年)をはじめ、『ウロボロス~この愛こそ、正義。』(2015年)、『家族ノカタチ』(2016年)と、数々のTBSドラマに出演し幅広い役を演じてきた上野。今作では、父親に巻き込まれ、何故だか婚活を始めることになってしまう娘役に挑む。
杏花の父で、2年前に妻に先立たれてしまった辞書編纂(へんさん)者・沢田林太郎(さわだ・りんたろう)を演じるのは松重豊。林太郎はフリーで辞書の編纂をしている日本語学者で、24時間365日「言葉」のことを考えている“日本語オタク”。家のことは完全に妻に任せきりだったため日常生活能力が低く、同居中の娘・杏花をいつもイライラさせてしまう。妻を亡くしてからというもの、人生の活力を失いかけていたが、遺品整理で見つけた“亡き妻からの離婚届”をきっかけに一念発起。第二の人生のパートナーを探すため、杏花を巻き込んだ“ダブル婚活”を思い立つ。
杏花と出会うことになる東村晴太(ひがしむら・せいた)役には、田中圭が決定。晴太はバツイチのシングルファーザーで、7歳の息子と2人暮らし。息子第一の生活を送り、今のところ再婚は考えていない。そんな中、「自分と家族に優しい働き方」を見つけるために参加した起業セミナーで、杏花と出会う。共に“結婚願望が薄い”杏花と晴太だが、2人の関係は果たしてどのように進展していくのか!?
杏花と18年ぶりに再会する幼馴染の不破颯(ふわ・はやて)を演じるのは磯村勇斗。『恋する母たち』(2020年)で年上の女性に惹かれる後輩社員を演じ、注目を浴びた磯村。昨年1年間でドラマ、映画合わせて17作品に出演し、映画「ヤクザと家族 The Family」、劇場版「きのう何食べた?」では第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、大躍進の年となった。磯村が本作で演じる颯は杏花の幼馴染で、現在は晴太の息子が通う民間学童保育で指導員として働いている。ある日、18年ぶりに杏花と再会。颯にとって5歳年上の杏花は初恋の相手で、18年ぶりに再会した杏花に再び心惹かれ、気持ちをストレートに伝えていく。晴太も巻き込んだ三角関係の行方も気になるところだ。
杏花の父・林太郎と婚活パーティーで運命的に出会う女性・日向明里(ひなた・あかり)役には、井川遥が決定。『半沢直樹』(2020年)で物語のカギを握る小料理屋の女将を好演した井川が本作で演じるのは、46歳・独身の整形外科医。開業したクリニックも軌道に乗り、時間・経済力共に余裕のある生活で満たされた今、共に歳月を重ねるパートナーが欲しいと婚活を始める。相手に対して求めるものも少なく、純粋に人を好きになることができる今こそが、“自分にとっての結婚適齢期”なのかもしれないと、パートナー探しの一歩を踏み出していく。
キャストのコメントは以下の通り。
■上野樹里
今回のドラマは、父と娘がダブル婚活するということで、クスッと笑ってしまったんですけど、すごく面白いなと思いました。今の時代は、女性も働く中で、男性ともそれなりに新しい形を築いていけないとやっぱり難しいと思います。そういった現代の結婚観が描かれる中で、杏花自身もどのように変わっていくのか、楽しみながら演じたいです。今回ヨガインストラクターを演じるにあたって、ヨガというのは体が柔らかくなるだけではなく、不思議と心もほぐれていくような感じだということを知りました。外からの刺激があったり、不安になることも多い今、自分の内なる本当の安心とか、くつろげる場所がすごく重要かなと思うので、ドラマを見て一緒に家で体を動かしてもらったり、皆さんの心も少しでもほぐしたりすることができたらいいなと思っています。
視聴者の皆さんがこのドラマを見て、明日また頑張ろうって前向きになれるようなドラマを目指していきたいと思いますので、ぜひ皆さんご覧ください!
■田中圭
恋愛ドラマは久しぶりなので、ドキドキしています。主人公の杏花との関係は見ていてモゾモゾするというか、どこか歯がゆい感じがあるので、きっと皆さんも応援したくなる2人じゃないかなと思います。上野さんとは久しぶりの共演となりますが、杏花と晴太の空気感を現場で一緒に作っていくのがとても楽しみです。いろいろな世代の方に共感しながら楽しんでいただける作品になればと思っています。
■磯村勇斗
結婚観をテーマにしたこの作品に参加させていただくことで、「自分もそういう年齢になったんだ」と少し大人になった気持ちになりました。今回の役である颯のように、人の懐にスイスイ入っていくような人物を演じることも今までなかったので、僕にとって新たな扉を開く作品になる気がしています。恋愛や結婚に対する自分の価値観とも向き合いながら、撮影に臨みたいと思っています。現代を描いたラブストーリーとして皆さんの心に届く作品になればうれしいです。
■井川遥
今回演じる明里は、強くプロフェッショナルな顔も、脆くて未熟なところもあって等身大のリアルな女性像に共感する部分が多いです。それぞれの世代の恋愛観や価値観が混じり合い、これからどんな風に変化していくのか・・・。オリジナルのストーリーの行方を私自身とても楽しみにしています。ぜひご覧ください。
■松重豊
辞書の編纂者というとだいたい堅物と言われている人だというイメージですが、意外とそうでもなくて。今の時代に使われている言葉を用例採集に行くということがあるのですが、そこに何か「今」と向き合っている姿勢みたいなものが垣間見えて、僕としては非常に興味がある仕事ですね。父と娘の“ダブル婚活”ということで、年代差を超えた、ちょっと覗いてみたくなるような様々な恋愛模様が描かれていくと思います。このドラマが“持続可能”になるかは視聴者の皆様にかかっています! ぜひご覧ください。
■プロデュース 中島啓介・吉藤芽衣
今という時間を大切にするということ。
このドラマは、そんな思いを胸に秘め、人生の一歩を踏み出す登場人物たちの物語です。自分の描いた幸せにたどり着くために真っ直ぐな娘、人生まだまだこれから! と婚活にチャレンジする父。そしてそんな父娘を動かしていくことになる、世代も価値観も結婚観も、全くバラバラな人間たち。そんな彼らが「誰かと共に生きる」ことの一歩を踏み出した先には、面倒くさい出来事や予定通りにいかないこともありますが、あたたかい優しさと、真っ直ぐな愛で溢れています。
スタッフキャスト一同、一生懸命創っていきますので、春の火曜日の夜を楽しみにしていただけたら幸いです。
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