新型コロナウイルスの感染拡大にともない、幼稚園や保育園の休園が急増しています。休園したときにどう対応すればよいか保護者にとって悩ましいことですが、幼稚園や保育園の先生はどのような思いで、どのような対応をしているのでしょうか。
Instagramにコミックエッセイを投稿している、北海道の幼稚園教諭・すやさん(suyasuyasuya)が描いた「コロナ禍中の幼稚園教諭の本音」が反響を呼んでいます。
※作中のマスクは全て省略表記しています。
※この記事に出てくる名称は全てフィクションです。(suyasuyasuyaより引用)
前提として、当然ながらコロナ禍中は通常通りの保育を行なっていません。
消毒や、感染防止のための行事の工夫も、職員間で考えながら実践しています。
子ども達には日頃から手洗い、うがい、消毒を促しています。今回伝えたかった大枠の部分は、保育業界だけでなく、介護や医療関係者の方にも同じ様に言えるのかなと思っています。
同業種の方も言いたいことがたくさんあると思うので、ぜひコメントしていただけたら嬉しいです。感染拡大から、頭の中にあることを早急に伝えたかったので、漫画の文章もたくさん詰め込んでしまいました!
読みづらいのに読んで頂き本当にありがとうございます
収束を願うばかりです…
みなさんも体調管理に気を付けて過ごされてくださいね(suyasuyasuyaより引用)
約4.4万件のいいねが押されたこの投稿、幼稚園や保育園に通う子どもがいる保護者の方からは「先生達はこんな気持ちなんだなと思いながら、連絡を待ち行動することができています」「コロナ禍でも保育や幼児教育という子どもと働くパパ・ママのライフラインを守ってくださる保育士の方や幼稚園の先生方には本当に頭が下がります」という感謝の声や、「少しでも先生方に感謝の気持ち、ちゃんと言葉にして伝えておかないと! とこの投稿を拝見して改めて思いました」と自分の子どもが通う園の先生に伝えたいというコメントが多数寄せられています。
また、すやさんと同じ幼稚園教諭や保育士として働く方や、職種は違っていてもコロナ禍の影響を受けている方から共感の声も多く投稿されています。
「私も保育士で、まさにこれです! 現場もドキドキ不安の中対応してるのを少しでも届いてほしいなぁーと思いますっ!!」「毎日心休まらないとおもいますが、無理なくやっていきましょうね」「私は人事労務関係の事務に勤めてますが、同じように職場の方々で感染者が出て、対応の日々です……職種は違いますが、すやさんも頑張られてるのだと思うと励まされました」と、近しい状況の中、すやさんの投稿に励まされたという声も。
勤務している保育現場のリアルな声を綴ったすやさんに、今回投稿したきっかけを伺いました。
幼稚園教諭の本音、投稿したきっかけは?
――今回漫画を投稿されたきっかけについて、改めてお教えいただけますでしょうか。
現在北海道の幼稚園に勤務していますが、新型コロナウイルスが北海道で増え始めた時に、今後休園する幼稚園や保育園がこれから今までの比にならないほどに増えるのではと思いました。そこで、勤務園が以前休園となった時の私の経験を漫画にして多くの方々に現場の状況を知って頂きたいなと思ったことがきっかけです。
――保護者の方から「休園になったらどうしよう」という声もありますが、不安の中で仕事を続けているのは先生たちも同じですね。
急速に広まる感染拡大の報道を聞きながら、「たった今休園下におかれている先生方へのエールのためにも、一刻も早く投稿をしなくては!」という気持ちを原動力に、迷いなく描き始めました。早く投稿をしたかったので、始めは簡潔に業務内容だけ淡々とまとめる内容にするはずだったのですが、気付けば子どもたちや保護者の方々に対する思いまで書き綴っていて……(笑)。文字数も多く、読みづらく感じる部分もあると思います。ですが、いち教諭として感じたありのままの思いを読者の皆さんに伝えたい気持ちも強かったので、今回の様な投稿ができてちょっぴり良かったのかな、とも思っています。
――保護者の方や保育職の先生をはじめ、多くのコメントが寄せられておりますね。
沢山の「ありがとう」という言葉を始め、「投稿を通して幼稚園教諭・保育士という立場や業務の内容を理解できた」という内容も多く、私自身も涙を流しながら全てのコメントやDMを読ませて頂きました。
保護者の方から頂いた感謝の連絡の数が、全国の先生方の素晴らしい保育実績を裏付けています。幼稚園教諭・保育士の先生方、大変お疲れ様です。同じ教諭として尊敬しています。
保護者の方々、いつもお世話になっております。大切なお子さんを預けて頂きありがとうございます。ぜひ、担任の先生にも直接感謝の言葉を伝えてあげて下さい!
子どもたちが感染せず、元気に過ごしてほしい気持ちは保護者も先生も一緒でしょう。幼稚園や保育園の先生がコロナ禍のなか、どんな思いでどのような動きをしているのかを知り、感謝の言葉を伝えたくなる投稿のご紹介でした。