米AMDは2月14日(現地時間)、ザイリンクス(Xilinx)の全株式を取得し、買収手続きを完了したと発表した。元ザイリンクスのCEO ビクター・ペン氏は、新しく設立されたAdaptive and Embedded Computing Group社のプレジデントとしてAMDに参加する。

ザイリンクスはFPGAの製造・販売において大きなシェアを持っている半導体製造企業。AMDのCEO リサ・スー博士は発表に際して、「ザイリンクスが持つFPGA、アダプティブSoC、AIエンジン、ソフトウェアの専門知識により、AMDは業界で最も強力なハイパフォーマンス・コンピューティングとアダプティブ・コンピューティングのソリューション・ポートフォリオが提供できるようになりました。これにより、クラウド、エッジ、インテリジェント・デバイス全体で見込まれる約1,350億ドルの市場機会に対して大きなシェアを獲得します」と述べている。

買収の完了によってザイリンクスの株主は、普通株式1株あたりAMDの普通株式1.7234株と1株に満たない現金を取得した。今後ザイリンクスの普通株式はNASDAQ市場で取引できなくなる。