エアトリは、「転職」に関するアンケート調査を1月20日~24日の期間に実施し、その結果を2月15日に発表した。調査は20代以上の男女874名を対象に、インターネットにて行われた。
はじめに、転職をしたことがあるかどうかを尋ねると、「はい」が70.3%、「いいえ」が29.7%となり7割の人が転職経験が「ある」と回答した。多くの人が最低でも1度は転職経験があることが判明した。
次に現在転職したいかどうかを聞いたところ、最多は「いいえ(転職したいと思っていない)」の回答で、約半数の49.3%だった。
一方、「転職したい」人は28.7%、「わからない」と回答した人は22.0%。「現状の職場で問題ない」と考える人が半数程度いることがわかったという。
続いて、2020年の新型コロナウイルス感染症が流行し始めた以降に、転職ないし転職活動をしたかどうか尋ねると、80.2%が「していない」と答えた。
一方「転職ないし転職活動をした」人は13.8%、「したかったができなくなった」人が3.3%、「せざるを得なかった」人が2.7%という回答に。業界によって違いはあるが、労働環境や会社の状況が大きく変化した人も多いのではないかと考察している。
今までに転職経験がある人を対象に、転職の際に重視していることを尋ねると、1位は「給与・ボーナス(372票)」、2位は「勤務地(341票)」、3位は「職場環境(308票)」、4位は「やりがい、働きがい(270票)」、5位は「労働時間(263票)」となった。
「給与・ボーナス」が現職からどれぐらい変化するのかを重視しながらも、「働く環境」が自分にとってよいかといった点を気にしながら転職先を検討する人が多いようだという。
また、年代ごとに重視しているポイントに違いがあり、20・30代の1位は「安定性」、40・50代は「給与・ボーナス」、60代以上は「勤務地」となった。
「給与・ボーナス」「勤務地」といった項目は全世代を通して重視されている一方で、20・30代のみが「安定性」を重視しているという違いがはっきりと表れた。
次に「転職前もしくは退職後にやりたいことはあるか、もしくはあったか」を聞くと、「絶対にやりたいことがある(あった)」が23.3%、「まあまあやりたいことがある(あった)」が46.8%で合わせて70.1%の人が「やりたいことがある(あった)」と回答した。
転職前もしくは退職後の時間を有意義に過ごそうと思っている人が多くいることが判明した。
転職経験がある人を対象に転職前もしくは退職後にやりたいこと、もしくはやったことは何かを質問すると、圧倒的に多かったのは「旅行」で74.8%となった。
次いで「趣味に没頭(34.7%)」「ゆっくり体を休める(34.5%)」と続いた。転職前や退職後など、まとまった休みが取れる時間を有効活用したいという考えの人や、かなり忙しくしていたのでまずはゆっくり休みたい、といった意見が多く寄せられたという。
今までに転職経験がある人に「転職もしくは退職して充実感は増えたか」尋ねると、「とても増えた(17.1%)」「まあまあ増えた(35.2%)」と回答した人の合計が52.3%となり、半数以上の人が転職もしくは退職によって充実感が増えたことが判明。
一方で「変わらない」と回答した人が39.3%と、転職もしくは退職が変化をもたらさなかった人も4割程度いることが伺えた。