一般的に、何かの商品が「販売終了」を迎えると、どこか寂しさを感じるものです。
しかし、中には「販売終了」の報せが悲報ではなく、朗報であることもあるようです。一体、どういうことかというと……
お知らせ
新富店のみ限定販売していた「ドラムスコの失敗作」は、製造スタッフの技術が向上し、失敗作ができなくなった為、販売終了となりました。
ありがとうございました。
(@naganoya_yutaより引用)
ツイート主は、宮崎県の老舗スーパーマーケット、ナガノヤ・ウメコウジの公式アカウント「@naganoya_yuta」。
ナガノヤの新富店では、「ドラムスコ」という和菓子の失敗作を、そのまま「ドラムスコの失敗作」という商品名でこれまで販売していたようです。
しかし、製造スタッフさんの技術が向上した結果、和菓子づくりで失敗することもなくなり、「ドラムスコの失敗作」は惜しまれながらも店頭から姿を消すことが決まったのだとか。
おめでたい。でも、どこかもの寂しい。そんな複雑な気持ちを抱かせるこのツイートは大反響となり、3.7万件のリツイート、18.2万件のいいねを獲得(2月13日時点)。コメントも多数寄せられました。
「すごい! 製造スタッフさんの努力が…! 」
「是非ともまた新人さんが入った際には再販してください」
「なんて喜ばしい悲報なんだ!!!!!! 」
「販売する、作るということを考えさせられました。」
「嬉しいような切ないような…」
「となりのおはぎしりも気になるんですがそれは…」
「色々とネーミングが(笑)」
「どこのお店も食品メーカーもやばいミス(異物混入とか)じゃなければ〇〇の失敗作とかって売ってくれればいいのになって」
「近所でよくドラムスコ買ってますよ! ちなみに、学生のころに良く帰り道に買っていたスーパーのソフトクリーム、巻き方が下手くそなおばちゃんの方がずっしりお得で好きでした。上手いと形良く軽いw」
「一瞬ドラ息子が失敗してたんかと思った」
「いいことなんだけどちょっと寂しい感じがするのもいい」
「製造スタッフさんおめでとうございます! レベルアップですね!!」
「おめでとうございます。素敵な対応策ですね、失敗作でも買ってもらえることはやりがいになったでしょうから。」
「新入社員に期待値が高まる。」
「ネーミングセンスが好き」
「ドラムスコ おはぎしり 健康あんぽり弁当 ここまですべて聞いたことのないラインナップ」
投稿主さんに聞いてみた。
マイナビニュースでは今回の大反響を受け、「ナガノヤ ウメコウジ【公式】」さんに話の顛末をうかがってみました。
ーーそもそも「ドラムスコ」という商品名自体にもインパクトがあると思うのですが、商品名の由来などがございましたら教えてください。
社長が考えたので真意はわかりませんが、大体意味不明です。
ーーどのくらいの期間「ドラムスコの失敗作」を販売されていたのでしょう?
令和3年11月9日から、約3ヶ月間販売いたしました。
ーーどんなお味でしょう?こだわったところなどはありますか?
北海道産あずきを100%使用し、甘さも控えめにして、幅広い年齢層の方に美味しく食べていただけるようにいたしました。
ーー今回のツイートが大きな反響を生んでいるかと思います。率直なご感想などはございますか?
正直、かなり驚いておりますが、製造スタッフも、「当初は失敗が多く、ご迷惑をお掛けしておりましたが、今では自信を持って製造しています。会社に貢献できて嬉しいです」と言って凄く喜んでます。
今回の販売終了は、まさに製造スタッフさんの努力の賜物。宮崎県に行った際には、ぜひとも「ドラムスコ」を味わってみたいですね!!
お知らせ
— ナガノヤ ウメコウジ【公式】 (@naganoya_yuta) February 7, 2022
新富店のみ限定販売していた「ドラムスコの失敗作」は、製造スタッフの技術が向上し、失敗作ができなくなった為、販売終了となりました。
ありがとうございました。 pic.twitter.com/ebd5LW0Llb