watchOS 8では、「アクセシビリティ」の新機能としてApple Watchを片手で操作できるようにする「ハンドジェスチャ」が追加されました。設定方法と基本的な使い方をご紹介します。

ハンドジェスチャをオンにする

ハンドジェスチャを使えるようにするには、まず「設定」アプリの「アクセシビリティ」項目から「AssistiveTouch」をオンにします。

  • 「設定」アプリを開き[アクセシビリティ]→下へスクロールして[AssistiveTouch]を選択します

  • [AssistiveTouch]をオンにします。前の画面へ戻り、[ハンドジェスチャ]をオンに。また[ハイライトのスタイル]を[自動ハイライト]にしておきます

ハンドジェスチャでは下記の4種類の動きを使います。

  • 人差し指と親指でタップする「ピンチ」と「ダブルピンチ」、手を握って開く「クレンチ」と「ダブルクレンチ」。各ジェスチャに割り当てる操作はカスタマイズも可能です

以上で準備が完了です。

ハンドジェスチャを有効化する

ハンドジェスチャは、上記の準備だけでは使用できません。実際に使用するには、手首を上げてスリープを解除してから、ダブルクレンチで有効化します(初期設定の場合)。

  • 手首を上げて、ダブルクレンチ(画面の縁が一瞬青く光ります)。ハンドジェスチャが有効化され、文字盤上の項目にハイライト枠が表示されます。手首を下げると無効化されます

ハンドジェスチャを無効化するには、手首を下げてApple Watchをスリープさせます。

ハンドジェスチャ操作の基本

ハンドジェスチャを有効化すると、文字盤上の選択可能な項目を、ハイライトの枠が一定のリズムで移動していきます(「自動ハイライト」に設定している場合)。操作したい項目がハイライトされたらクレンチします。

ここではタイマー操作を例にご紹介します。

  • 文字盤上の項目をハイライト枠が順番に移動していきます。「タイマー」がハイライトされたら1回クレンチ。アプリが開きます。プリセットの分数が順番にハイライトされるので、目的の数字がハイライトされたらクレンチ

  • カウントダウンが開始されました。タイマー終了時もハンドジェスチャで操作できます

ハンドジェスチャでスワイプやスクロールをするには

ハンドジェスチャが有効化された状態でダブルクレンチすると、「アクションメニュー」が開きます。これは、デジタルクラウンを押す、スクロールするなど、さまざまな操作をメニューから選択して実行できる機能です。

  • ハンドジェスチャを有効化した状態でダブルクレンチ。「アクションメニュー」が表示されます。メニュー項目が順番にハイライトされていきます。使用したい項目がハイライトされたらクレンチします

アクションメニューを使うと、下記のような操作ができます(一例)。

  • 「デジタルクラウンを押す」
  • 「左にスクロール」/「右にスクロール」
  • 「システム」→「通知センターを開く」「コントロールセンターを開く」「サイドボタンを長押しする」など
  • 「操作」→「モーションポインタ」「タップして押さえる」「ジェスチャモード」など
  • 「自動スクロール」→「Digital Crown」「縦方向」「横方向」など

慣れるまで少しコツが必要ですが、意外に多くの操作ができます。ご興味があれば一度試してみてはいかがでしょうか。