クオーレはこのほど、新築ワンルームマンション(単身用)の投資経験者を対象とした「投資用マンション・不動産投資の失敗談」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2021年1月7日〜8日、有効回答は1,010人。
不動産運用を始めてみてギャップを感じた人は64.8%
投資用ワンルームマンション(単身用)を購入したきっかけを聞くと、「自ら興味があり問い合わせた」が最も多く30.8%。次いで「職場に訪問や営業電話(不動産会社からの営業)」が26.0%、「友人・知人の紹介」が22.1%となった。
管理費や修繕積立金など、購入後の将来的な費用についての説明は受けたか尋ねると、「かなり詳しく説明を受けた」人は約4人に1人の25.1%。また、ワンルームマンション投資のリスクについて、「完璧に理解していた」人は約5人に1人の21.7%にとどまった。
実際に不動産運用を始めてみて、購入前の想定とのギャップを感じた人は64.8%(かなり+少し)。具体的には、「所有者として自分が対応しなければならないことがたくさんあった。災害等の被害で損失が大きかった」(20代男性)などの声が寄せられた。
不動産運用で損失が出ている原因については、「空室状態で収入がない(なかった時期がある)」が39.3%でトップ。以下、「修繕費やリフォーム費で支出が多かった」が37.2%、「家賃が下落してしまった」が34.0%、「管理費・修繕積立金が値上がりした」が31.7%と続いた。
所有しているワンルームマンションの売却を検討しているか問うと、37.5%が「売却の予定はない」と回答。一方、「売却を検討しているが決めてはいない(査定に出していない)」は29.8%、「査定に出し条件を満たしたので売却した」は12.8%など、7割近くが売却した、または検討していることがわかった。