米Intelは2月11日(現地時間)、「Blockchain and the New Custom Compute Group」と題したページを公開し、マイニング専用チップの開発を明らかにした。今年後半にも出荷が予定されており、最初の顧客としてArgo Blockchain、BLOCK(旧Square)、GRIID Infrastructureが挙げられている。
発表はインテルでゼネラルマネージャーとアクセラレーテッド・コンピューティング・システム&グラフィックス・グループのシニア・バイスプレジデントを兼務するラジャ・M・コドゥリ(Raja M. Koduri)氏によって実施された。同氏はメタバースやWeb3.0の時代を迎えるにあたって、ブロックチェーン技術がデジタルコンテンツやサービスの所有を証明するコンピューティングのターニングポイントになると指摘。しかしブロックチェーンは膨大なエネルギー消費によって成り立っているとしており、これを背景により効率を高めた専用アクセラレータの開発を進めていくと述べている。
詳細な仕様については今月開催予定のISSCC(International Solid State Circuit Conference)で公開すると予告しているが、一般的な現行GPUでの1Wあたりの性能を1,000倍以上も上回ることを目指しているという。なお、アーキテクチャは最小限に設計されており、現行製品の供給への影響は大きくないとのことだ。