お笑いコンビ・平成ノブシコブシの徳井健太の著書『敗北からの芸人論』(新潮社)が2月28日に発売される。同書に、単行本だけの特別編「オズワルド」が収録されることが14日、発表された。

徳井健太の著書『敗北からの芸人論』2月28日発売

平成ノブシコブシとして『ピカルの定理』などを中心に活躍し、2018年には『ゴッドタン』の腐り芸人で再ブレイク。最近では芸人やバラエティ番組を的確に「考察」することでも話題の徳井。

「ある世代以上の芸人は全員、絶望を経験している。なぜなら、一番面白くなりたいという気持ちで芸人を目指したのに、“ダウンタウンよりは一生面白くなれない”ことに気が付くから」

次々に後輩に追い抜かれ、酒と競馬に明け暮れた加藤浩次が這い上がった思考法、長い下積みを経て今売れ続けるオードリーの瞬発力、爆発的ブレイクを果たすかまいたちが覚醒した理由――。一度負けた状態からスタートし、自分なりのスタイルを掴むまで、もがき続けた21組の生き様を紹介。徳井さんが悟りの境地で繰り出す熱く、的確なお笑いの考察に、ネット連載時から累計700万PV突破の大反響となった。

単行本だけの特別編として、昨年末の『M-1グランプリ』でも話題を呼んだオズワルド」を熱く考察した書き下ろしを収録。一筋縄ではいかない曲者の伊藤と、最強の憑依型芸人・畠中によるコンビ・オズワルドは、本来「第7世代」だったはずのに、ブームの波には一切乗れなかった。そんな「非第7世代」のオズワルドが、霜降り明星のブレイクで始まったこの「第7世代」全盛の時代を終わらせるのではないか――と徳井は考察している。((『敗北からの芸人論』「第7世代」を終わらせるコンビ・オズワルド より)

徳井は「『お前なんかに何が分かるんだ』『誰が誰に何を言うてんねん』そんなトゲトゲしい言葉も沢山頂き、多少ながら傷付きもしました。けれど、か細い声ながらも『徳井さんの言葉に救われました』『なんか徳井さんのコラム読んでると泣きそうになりますわ』そんな僅かな感謝や感動の声を傷口に塗りながら、僕は今日も大好きな人を大声で真っ直ぐ応援していく人生を歩んでいきたいです」とコメントしている。