「日本酒」と聞くと、ビールやサワーとは違って少しハードルの高いお酒に感じる人もいるのではないだろうか。そのイメージとは異なり、今回は初心者でも楽しめる日本酒定期便「SAKE POST」を紹介。ただ単にお酒が届くだけじゃない! 日本酒をより身近に感じられる仕組みも含めて早速レポートしていこう。
"酒蔵を身近に"の思いからはじまった「SAKE POST」
「初心者にとってとにかく手軽に、たくさんの日本酒を試し、酒蔵を身近に感じてもらいたい」という思いを込めてスタートした「SAKE POST」。
名前の通りポストに届く日本酒定期便は、ボトルではなくパウチスタイルでやってくる。3銘柄の日本酒はいずれも100mlサイズで、「重くない」「かさばらない」「多すぎない」と、初心者はもちろん、酒好きにとってもうれしいスタイル。
個人的に量はもちろんだが、複数の味を楽しめることが1番のポイント。お酒の味は1種類だけ飲んでも、飲み慣れていないとわかりづらいもの。飲み比べることで「こっちの方が辛口!」と味を理解しやすい。
また商品は、日本一酒蔵が多い「新潟」のお酒を中心に選んでいる。最近はプレミアムな日本酒が登場しているが、SAKE POSTの選定基準は「地元民が普段飲んでいるようなお酒」とのこと。身近なお酒に出会う機会を創出し、おいしいを見つけ、続けたいと思ってもらうことが目的だからこそ、あえて高級路線とは違った道を選んでいる。
おいしさを仲間や酒蔵とシェアする!
そんな手軽なサービスは飲んで終わりじゃない。実はシェアをして、仲間や酒蔵とつながることもできる。
飲んだ感想をデータ化するのだが、自分だけではなく商品を飲んだ人すべての感想がグラフ化されたものを見ることが可能だ。さらに、飲んだ感想を直接酒蔵に送ることもできてしまう。ちょっとドキドキする仕組みだが、料理店でシェフには「おいしい」と伝えるのだから、日本酒にもあるべきじゃないか、と一人納得。
ということで、そんなSAKE POSTを実際に試してみた。
中身は秘密! 味わいや楽しみ方をチェック
今回筆者が試したのは、「日常酒プラン」(月額1,210円+送料)と「吟醸酒プラン」(月額1,980円+送料)の2種類。「日常酒プラン」は、地元の人が普段酒として楽しむリーズナブルな商品をセレクトしたプラン。一方、吟醸酒が詰め合わせになった「吟醸酒プラン」は、少しリッチで華やかな味わいのお酒を楽しめるという。
実際の商品が、筆者の自宅にも届いてびっくり。薄すぎて「本当に日本酒が入っているの?」と開封するまで半信半疑だった。箱を開けると、古風なイメージがある日本酒とは異なり、シンプルでスタイリッシュなパッケージがお目見え。さらに、かわいらしいイラストが描かれており、より親近感が湧いた。
ちなみにパッケージに、日本酒の銘柄や味わいは書かれていない。いずれも、QRコードを読み取らないと詳細を知ることはできない。
詳しい中身はあなたのもとに届いてからのお楽しみ……ということで、今回はそれぞれのプランで感動したお酒の場所や味わいなど一部に限定して紹介していこう。
やわらかくきれいな純米吟醸酒
新潟県中南部の酒造で造られる純米吟醸酒は、とにかく口当たりやわらか。"物腰柔らかな美人さん"と言ったらいいだろうか。穏やかな味わいで、一緒に食べる料理の邪魔をしない上品なお酒。食卓の傍らで料理のおいしさを高めてくれる、食の立役者的な存在だ。
キレのいい純米酒
豪雪地帯であり、米どころの新潟県中越地方で造られた、飲み口きれいな純米酒。キレのいい味わいは、肉料理や脂がのった刺身など合わせても◎。ぬる燗や熱燗にして、冷やで飲むとき以上に鼻から抜ける香りを楽しんでみるのもよいだろう。
ちなみに、個人的には飲んでからお酒の詳細情報をチェックするのがおすすめ。筆者が今回そうだったように、イメージ先行型にならないため、知ってる銘柄でも感覚が研ぎ澄まされ、気付いてなかった味わいを知ることができる。
味わいを十分に楽しんだあとは、例にならってシェア。あまり飲み慣れていない人も、選択形式の質問に答えるだけなので、「表現がわからない……!」との心配も無用だ。加えて、筆者は少しお酒の力も借りつつ、感動した旨を酒蔵に送信!
また気に入ったお酒があれば、QRコードで読み取ったサイトから酒蔵の公式サイトにいけるので、そこで購入することも可能だ。
昨今おうち時間が多くなり、人と会話をしながら飲む機会がめっきり減ってしまった。だからこそ、お酒自体はもちろん、そのおいしさを共有する楽しみを久々に味わえた気がした。
「飲んでみたいけど……」と足踏みしているあなたはぜひ、SAKE POSTで気軽に日本酒に触れてみてはいかがだろうか。
※飲酒は20歳になってから